DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

串本

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2006.6.8(木)朝起きて、食事前にケッチアンカーを打ち、海側から船首と船尾を引っ張る。風が東よりになるとフェンダーが岸壁に寄せられうるさい。ここは槍着けが出来る広いスペースがあるので其の方がよかった。
朝は少し寒く厚い雲であったが、今7時半、薄日が差し暑い。予報では串本の最高気温23度と言っていたが今すでに25度。

先ず、串本の主たる神社、潮崎本之宮神社に参る。住宅地を行くと森が見えすぐそこと解る。住宅に囲まれているので広くはないが静か。手伝いらしきおじいさんが掃除をしているだけで社務所もしまっておりだれもいない。右手に神木、柏槙の巨木がある。樹齢1200年。山形、秋田に多い木であるが日本一の柏槙ではないかと説明がある。山形白河天皇がこの百進をめでたと説明がある。歴史ある神社である。次に本州最南端、潮岬を目指す。バスの時間を調べる。土地の人は親切。大工仕事中の人に時間を聞くと梯子をわざわざ降りてきて、一旦家に入り、携帯を見ながら出てきて時間を教えてくれる。バスを待つが行ってしまったのか来ない。どうしようかと迷っていると通りかかった人がなにかお探しですかと声をかけてくれる。そこへバスが来る。待ってとバスに合図してくれる。潮岬灯台前で降りる。灯台は日本で唯一石作りとのことで周りも整備し美しい。灯台の直ぐ横にだれも入って行かないが潮岬神社がある。灯台に登った際、森の中に社が見える。歴史と神域を思わせるたたずまい。人はだれもいない。参道右手にほんの小さな池がある。仏教の影響である。そういえば、紀伊半島を西に旅して来たのであるが神社は全て赤かったが串本で始めて、赤く塗装はしてない神社を見る。文化の別れ目か。今でも辺鄙で人もあまり行かないところであるが歴史ある神社である。平安時代、ここまで来て、花山天皇白河天皇がお参りしている。花山天皇御製 ココニマス カミニタムケノ ミテグラナレヤ 潮ノ岬に寄スル白波 白河天皇 アナウレシ 難波ノ宮ノコト問ワン 潮ノ岬ノ御綱柏(ミツナカシワ)ニ。御綱柏(ミツナカシワ)とは古事記日本書紀に宮中酒宴の為に潮岬に御綱柏を取りに行くと記載あり。この木(マルバチシャノ木)は現在も神社北方の海岸洞窟周辺等に自生していると説明あり。あと岬の先端まで海を見下ろしながら歩いて行く。

写真:潮崎本之宮神社 
潮岬神社 
潮岬
御綱柏(ミツナカシワ)の木(マルバチシャノ木)