DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

古満目2

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2006.7.29(土)今日も雲ひとつ無い上天気。あまり暑くなる前に行動しようと、食事後すぐに古満目を散策。静かで清潔。旅館が何故か2件もある。客はいないように見える。かっては観光客が来たのか。今日は土曜なので若干の観光客か釣り人が来るかと思ったが釣り人らしき人は1人のみであった。春日神社を参拝。1月2日に行われる水浴び祭りが有名とのこと。今から330年前、寛文二年(1662)に、古満目地区で大火があり、地区のほとんどが焼けてしまった。その時に足摺山の僧を招き祈願、祈祷を行い地区名も「小間目」から現在の「古満目」に変え、防火の神の愛宕神社勧進し「水浴びせ」を旧暦正月2日に奉納してきた。今日まで行事が続いている。今は新暦正月2日に行われている。地区の青年期に達した若者が全員、清潔な浴衣を注連(シメ)縄で結び、首に御幣を付けて地区の氏神である春日神社でお神酒を頂き参道下の鳥居前のムシロに正座して待つ。正装した地区の役員らが石段に勢揃いして、舟歌を高らかに歌い上げて、最初に榊の小枝を海水に漬けたものでお清め、続いて若者達の頭から海水を「ザー、ザー」とかける水浴びせの開始となる。この後地区長、当頭宅、再び春日神社と都合4回の「水浴びせ」となる。、水浴びせを今年終了する者と今年初めて参加する者はこの行事前に愛宕神社に参拝する。
春日神社には川だ小龍、宮田洞雪の天井絵馬があり、鳥居は教法三年(1718)建立、狛犬は安静六年(1859)奉納。
引き戸を開け、拝殿にて正座して参拝。明りもついており、既に朝の参拝を済ましている。よく手入れされされている。天井の壁画も鑑賞。

愛宕神社は直ぐ近くにあり、転げ落ちたら怪我では済まない、長い猛烈に急な石段を登ったところにある。

土地の人は古満目には3社あるという。春日神社、愛宕神社、それに八幡宮八幡宮は海沿いにある。また赤く塗った鳥居と拝殿の中に恵比寿さんを何体か納めているのが海沿いにたっている。

手水
古満目で不思議なのは手水が無いことだ。あれだけチャントしている春日神社にも無い。蓋をした半月形の井戸はあった。
八幡宮に見過ごしてしまう極小さな手水らしきものはあった。石を少し掘り、雨水がたまるようになっている。考えるにこの近辺では水が非常に貴重なもののではないか。山から常に豊富な水が流れてくる神社とは違い、水が少ない土地であることから手水が普及しなかったのではないか。
古満目から柏島まで、11キロぐらいの「四国の道」と言う遊歩道があるので少し山道を登り、外海が見えるところまで行ってみる。途中から人が通った痕跡が無く、草が道を覆い、危険なので引き返す。県で作った道らしいが、土地の人に聞くと釣り人がたまにとおりことがあるが観光客等は先ず来ない。今ごろになると道を整備する人が来るが今年は未だ来ていない。今の状況では怖い道だなので行かない方が良いとのことであった。
船に戻って8時45分。

毎日暑く、海がきれいなので海で泳いで体を冷やす。今日は三角の貝を採っておかずとする。うまい。身をとるのが面倒ではある。


写真:春日神
   おかずにした貝