DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

Sentimental journey 2

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2007.10.20(土)
ふと思い出す。六本木の角で、外にこぼれる燈の光を背に、モスグリーンの皮のコートに手を突っ込んで初春の寒さの中に立って、俺を待っていた敦子の人を突き放す様なさびしげな姿を。

敦子、懐かしい南紀白浜にヨットでやってきたよ。
あの時は飛行機を南紀でおり泊まったのは海岸沿いの崖の上に立つホテルだった。千畳敷の海岸でツルンと滑って転んだことや朝、ホテル際の海岸のあまり白く無い砂浜の小さな石や貝を思い出す。それ以外は遥か遠くのこととなってしまった。

こちらの身勝手で別れてしまったが、池ノ上で一緒に暮らした日々は幸福に満ちた、私の人生で最も、のびのびとした自由な気持ちで生きた時であった。
敦子のことを思えば、いつもいつも感謝を感じる。

2007.10.20(土)
船を着けた白浜のこの地域は海が穏やかで綱不知(つなしらず)という名前で、なるほど穏やかで、すっかりくつろいだ気分で朝を迎えることができた。朝から晴れている。予報では曇り後晴れであった。一日雨であったが、やはり昨日の内に移動しておいて良かった。

朝、三川さんから声がかかり朝のコーヒーをごちそうになる。三川さんのESUMERALDAの前にもやっていた大更さんもご一緒で挨拶を交わす。
船に戻って10時。少し風が吹き上がってくる模様。

今、船を定位置に戻した三川さんと岸壁で話しをして帰ったところ。
車で見に行ったところ、外海は今、かなりの風と波で綱不知の外には船で出ない方が良い。
綱不知にいると波、風とも強くない。直ぐ目の前の畠島を越えると全然状況が違うそうだ。晴れた秋空のさわやかな空気の中、海と緑の美しく穏やかな景色が目の前に広がっている。

ここは天然の良港で台風時も現在のままでしのぐし、外からの避難の船で水面が埋まるそうだ。知らなかった。来て良かった。これも泉大津に寄り、上田さんと知り合い、白浜と三川さんを教えたもらったおかげだ。ヨットでのクルージングの醍醐味を感じる。

いつまでもいてくださいとのうれしい言葉を三川さんから貰い、今天気予報を見て驚く。波3m。和歌山県は北部南部とも強風波浪注意報。明日も波3mの予報。なんども言うが無理して昨日移動しておいて良かった。

写真:
・ESUMERALDAと三川さん
・ホテル川久