DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

Bristol Channel Cutter28 & 2010ボートショー

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

2010.3.4(木)
私はブルーウォーター33が好きで、手に入れ実に気に入って乗っている。
しかし、実は遥か昔から私の興味を引き付けて止まない艇がある。
その艇は何十年か前、舵で初めて見た。
舵の紹介に寄れば、世界を就航し横浜市民ハーバーにやってきたLin & Larry Pardey夫妻のSeraffyn of Victoriaであった。
艇長は24フィート4インチでエンジンを積んでいない。自作艇だ。帆走のみで世界を巡りエンジン付きでもやっかいな東京湾奥の市民ハーバーまでやって来たのだ。
そのSeraffyn of Victoriaに私の目は釘付けなった。
何故か解らない。私を強くひきつけたのだ。なんと美しい船だろう。

以後、このSeraffyn of VictoriaとLin & Larry Pardey夫妻についての探求が始まった。
艇への興味と共にLin & Larry Pardey夫妻が実に魅力的なヨット生活をしていることを知ることになる。インターネットもAmazonも無い時代、VISAで買える方法を模索し先ず、CRUISING IN SERAFFYNをアメリカに発注し手に入れたた。その後、ご夫妻の書いた本とVIDEO類を今は多分全部持っていると思う。全て英文だが。
艇の設計者はLYLE C. HESS。
Lin & Larry Pardeyのヨットでの航海やその考え方は実に興味深い。
艇を自作することから始まる航海記Seraffyn of Victoria、日本への航海も含まれるSeraffyn’s Oriental Adventure 。数々の航海へのアドバイスを述べたCapable Cruiser、Self Sufficient Sailor などなどどれも素晴らしい内容です。
是非お読みになってみてください。

Lin & Larry Pardeyは24フィート4インチの艇での長い世界周航航海の後、Seraffyn of Victoriaと同じ設計者LYLE C. HESSの図面による艇を作ることにする。
この艇は前の艇をそのまま二周り程大きくした28フィートの艇で、これも自作して完成する。
艇名はTALEISIN。この船でご夫妻は今も世界を航海している。

Lin & Larry Pardeyのホームページ
http://www.landlpardey.com/

このTALEISINとFRP製の同型艇がSAM L. MORSE Co.から販売されているBristol Channel Cutter28だ。
つまり今回のボートショウで展示されている艇だ。
FERENC MATEはその著書THE WORLD' BEST SAILBOATSの中でBristol Channel Cutter and the Falmouth Cutter are the most beautiful 28 annd 22 foot fiberglass sailboats in the world.と記している。

この艇は実は15年ぐらい前にトムリンスキーが大阪ダブルハンドレースに参加し日本まで来て、レース後売却するとの告知が舵誌に出た。
その後、10年位して私はこの艇を見たくて舵誌にトムリンスキーの乗っていたBristol Channel Cutter28を是非見たいので現在お持ちの方はお知らせくださいと告知を出した。
そして現在のオーナーである釜石の大村幸一さんからお手紙と現在の写真を送っていただいた。
トムリンスキーが使っていた状態そのままに保持していますとの言葉どおり綺麗に手入れされた雄姿を見ることが出来た。いらしていただければいつでもお乗せしますよと言っていただいた。
大村さんは地球縦周りも経験された大変ばベテランヨット乗りとこのとき知る。
しかし当時は未だ引退しておらず残念ながら釜石を訪ねることが出来なかった。
昨年の本州一周で松島に入った時、大村さんについて訪ねるとこの近辺のヨット乗りには皆知られている人だと解る。
以前にお聞きした電話番号に2度ほど電話したが釜石をしばらく留守にしているとのことで大村さんにもお会い出来ず、Bristol Channel Cutter28に邂逅することも出来なかった。残念。

舵誌に告知後、大村さんからの連絡と同じころヴェラシスの同型艇オーナーからお誘いの連絡を頂き、ワインを手土産にお邪魔し、ヴェラシスから房総の保田までの往復を同乗させていただいた楽しい思い出がある。

同型艇は夢の島マリーナでも見たことがあります。母港熱海にも磯子の川に係留している外人ばかりのクルーの船が来たことがある。

ボートショー会場ではWEST MARINET児島のカタログを入手し、入場券を送ってくれたインターナショナルのヨット塗料を扱うノッツで赤のパーフェクションとゴールドスパーを今年も発注。
いつもボートショー会場ではいつも何人かの知り合いに会うが、今年は児島の前でハニーメイのオーナー大松さんとご家族にお会いした。
女房が花粉症の症状が出て調子良さそうじゃ無いので今年は会場係留展示場はパス。

写真:
・2010年パシフィコでのボートショーに展示されたBristol Channel Cutter28をバウから見る。
 当日は見学希望者が並んでいて見るまでにかなりの時間がかかりそうなので乗船はしていない。
・スターンから見た船底の様子。ロングキールです。
・四角い旗の様なのはバックステーに設置されたオリジナルのウインドベーンです。