DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

池田満寿夫・創作の家

イメージ 1

イメージ 2

2010.3.18(木)
熱海駅から歩いて7~8分にある池田満寿夫・創作の家に行ってみる。
池田満寿夫と言うと知らぬわけでは無い。
佐藤陽子さんと熱海に住むことになったわけだが、その前一緒にいた女性も知っている。
リラン。アメリカの女性画家だ。昔の話だが、東京の画廊での彼女の個展オープニングにも参加している。
絵まで持っている。家のどここかをヒックリ返すと出てくるはずだ。

満寿夫さんには仕事もお願いした。
芥川賞を取って直ぐで受賞で大変に忙しい中、アメリカの住まいに居る池田さんと朝早く何度も電話で打ち合わせを行った。
私は文藝春秋社の芥川賞授賞式にも出席している。
ただ、受賞者池田満寿夫の挨拶についてはまるで覚えていないが、選考委員で挨拶した吉行淳之介に強い印象を持った。
何冊か読んだ本や巷の噂話で、なよなよした男だとばっかり思っていた。
壇上に見る吉行淳之介は芯の強い実に男らしい男であった。
無骨さは皆無。しなやかな強靭さが発光していた。

未だ30代前半に池田さんから西郷さんはまだ大○○(勤務先)にいるのと言われたのを思い出す。
杉浦康平さんからも全く同じ言葉を言われた。
奥村 靫正さんからは西郷さんは大○○でただ一人浮いているね。と言われた。
つまりそういうことなのだ。
池田満寿夫杉浦康平や奥村さんに仕事を頼むのは私しか居ないのだ。
いずれやめるだろうと思っていたが所帯を持ち、子供も二人生まれ、勤めは続き、60才になる。定年まで大○○○○にいることとなった。

写真:
・正確には池田満寿夫佐藤陽子 創作の家という。
・庭から見た様子
池田さんが無き後、陽子さんがこの家を熱海市に寄付する。
展示されている池田さんの作品は陽子さんから借りたものだそうだ。初期の良い作品もある。
満寿夫さんと陽子さんはマンションも持っていて今、陽子さんはその熱海のマンションに住んでいるそうだ。
池田満寿夫記念館というのが熱海市下多賀にある。