DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

エンジンが掛からない

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2011.10.4(火)
昨夜、充電する為エンジンスタートキーを回したところ一辺変な音がした後、何も動かなくなる。
エンジンキーをもう一度回しても何の反応も無い。
暗いのでそのままにして今日調べる。
これから調査。

<スターターキイーの不良か> 
エンジン計器が外に出ていて、雨や塩水を被っている。原因はエンジンキーの不良と考え、控えのキーに替える(控えのキーを持っている人も珍しいと思うが)が状況は変わらず、何の変化も無い。

<フューズが飛んだか>
キーを回しても何の反応も無いと言うことは、電気自体が来ていないのではないか。台風で水がかかり、キーを回したとたんヒューズが飛んだんでは無いかと計器板に通じるヒューズを点検してみたが異常無し。

<電気が来ているのかテスターで点検>
テスターで調べるとヒューズまでは電気が来ている。
スターターキーの根元も調べるとやはり通電はしている。そこでもう一度スターターを回してみる。
やはり、うんともスンとも言わない。

<何度かスターターを回している内に突然、エンジンが掛かる>
これで解決したかと言うと、理由が解らず不良症状が解除されたので、いつ再発する解らない。

追記:
2日後の6日夜に全く同じ状態、エンジンキーでスタートが出来ない状況が再現されました。
やはり、スタータースイッチの不良なのかとすぐテスターで調べるとエンジンキーまで電気がきて無い。
修理した所を見てみるとなんと、太い電線がかしめた所で切断され離れてしまっていました。
そういえば、かなり前に斉藤実さんの艇の無線と電気を担当している人の記事で、エンジン周りの電線は固定する必要があると書いてあって、そんなことが必要なのかと思った記憶がある。
確かにこの線はエンジンが振動するのに連動して絶え間なく動き、負荷が掛る。
銅線が金属疲労で切断されたとしてもおかしくない。
今回の事故は非常に珍しい事例と思っていたが、結構知られた症状なのかもしれない。


<原因発見>
私はロング航海の間にエンジン廻りの配線を全て新品に交換している。
古いものが使え無くなったのでは無いので、用心の為とってある。
そこで古い配線セットを細かく見てみると、バッテリーからエンジンへの配線は先ずダイナモにつながっている。次ぎにそこから計器板へと通電している。その通電配線を見ると2本の線が取られているではないか。今付いている新しい配線セットはどうなっているのかと点検。
新しい配線セットでは2本別々では無く、太い線の根元で細い線をかしめて、1本の線となっている。
原因判明。このかしめた部分から細い線が外れている。太い線にのっかっているだけなのだ。
つまり、振動で太い線に繋がったり、離れたりしていたのだ。

<線を磨き、細い線をかしめ、修理完了>
結線のかしめがとれてしまうということもあるのだ。
午前中から検査を初める。昼食後に修理完了。すぐポンツーンに移動。

珍しい故障ですが、ご参考までに詳しく書きました。

コックピット内ハッチとボートフック丸棒の4回目の塗装を行う。
夕方、早めに温泉銭湯へ。
帰りにMOAでお茶を、大型スーパー、マックスバリューで食材を仕入れ、6時前に船に戻る。

写真:
・取外したエンジンキーと古い配線セット
・結線が外れてしまっているそれぞれの線を磨く
・かしめ直す
・元の状態、ダイナモの位置にバッテリーからの太い線と一緒に固定する

7日の追加写真
・太い銅線が切断された。右側にぶら下がっている黒い線が切れた線
・新しく丸でかしめて取り付け直したところ。

追加の追加
・10日夜に全く同じ断線が起きました。
 余ほど金属疲労しているのか。
 最初から細い赤線の皮膜ビニールが溶けていたので太い銅線はショートによる劣化も考えられる。
・今度は新しい太い銅線を継ぎ足してかしめました。古い銅線への接続を半田付けして強化しました。