DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

油壺でのしずかな朝

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2011.11.4(金)
朝、5時半。先ほどまで真っ暗だったが、少しづつ空が白みはじめている。
星のみで雲は見えない。油壺に朝日が昇るのを見ることができそうだ。
緑の山に囲まれているので山影から朝日がさすのは通常の日の出よりやや遅くなる。
船は全く動かない。風もない。遠くの油壺ボートサービスの明かりが一つ輝くのみだ。
魚の跳ねる音もまれで静寂に包まれている。船内温度15度。11月4日としては温かい。
やかんに湯が沸騰し始めた。これからお茶を飲むところ。5時46分。

いつもは、ニュースを聞くのでラジオをかけるが、きのう電池が切れてしまい今は人工的な音をだすものは何もない。空が白み始めるにしたがって鳥の鳴き声がおおくなり、ときたま魚の跳ねる音のみだ。鳥の声は雀の鳴き声らしきものに、時にピーヒョローやガー、ピピといった鳴き声が混じる。
人の姿も声も全く無い。

朝食の後、テンダーで陸に移動。海面がマリーナで占められているので一番左の小さなポンツーンに舫わしてもらう。
トイレは外に公衆トイレがある。ここは誰が掃除をするのかいつも清潔だ。
ただ、今回は洋式の方が故障で使えなくなっていた。
久しぶりの油壺なので散歩。
10分ぐらいにあるシーボニアに行ってみる。
まー、日本一の豪華ハーバーとしてスタートし、有名なハーバーだ。
しかし、11月に入ったし、ウイークデイということもあるがなんか活気が無い。
今日、休みを取れば4連休なのに艇に乗りに来ている人は小さなモーターボートの人だ。
従業員や職人の人はすれ違ったり顔が合うと必ず挨拶をすく。良く教育されている。
大きな木造のシナーラが定位置に舫われている。
いつもピカピカにニス塗りされている、ニス塗りの教科書の様な船なのに、今は所々ニスが剥げている。ブームを覆うカバーも薄汚れて見える。
休日でもシナーラに乗ろうというお客もいないのだろう。
海の遊びが低迷している。さびしい限りだ。
湾奥の大学の艇が舫っている当たりまで行って艇に戻る。
シーボニアに個性的な船が減った様に見えるのに対し、油壺ではニス塗りの木造艇が何艇もある。
FRP艇でも木の部分はきれいに手入れされニスが光っている。
皆さん時間が出来たのかどの艇も前よりズット良く手入れされてる。

午後はビルジが増えている原因究明と対処を行う。
前のオーナーが対処したビス穴埋めのコーキングが取れて雨漏りしているところをエポキシ樹脂で止める。

3時ごろから食材の買い出し。
歩いて20分ぐらい、交差点、油壺入り口にあるFIJIという大型スーパーで野菜肉シイタケなど仕入れる。以前は遠いと感じ帰りはバスにしていたが、今回は馬鹿に近い感じがして歩いて帰る。
4時にはうす暗くなる。
日が緑の山に隠れ静かに夕闇がせまってくる。

写真:
・6時29分山影から昇る油壺の朝日
・こんな鳥が隣に来ました
・朝露に濡れ、朝日を受ける油壺のECHO POINT