DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

ANDO MUSEUMへ、そして家プロジェクト再訪

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2014.6.3(火)
直島で穏やかな朝を迎えると始めたいところだが、
そうもさせてくれない。
夜中、何かに艇が当たる。
風が強まり俵フェンダーが岸壁に当たる様になったのかなと思う。
と又、コツンとあたる。
チョット見てみようと寝巻のまま外へ出て、暗い中、岸壁をチェック。
驚くなかれ、水面が岸壁の高さまで10cm位しかない。
フェンダー類が浮いてしまっているのだ。
先ずは着替え。すぐ岸壁に降り、フェンダー調整。
次にPCで高松の潮位情報をチェック。
2時20分が満潮。今2時。未だ水面は上がって来る。
アンカーを打って槍着けに直さなければならない。
真っ暗なので首から下げるLEDライトを点け、テンダーを手で降ろす。
滑車を使っている時間は無い。
椅子、オールも降ろし、アンカーを積み込む。
左右に船があるので、左右の真ん中、沖へ出てアンカーを降ろす。
艇に戻り、アンカーを引く、大丈夫利いている。
艇を岸壁並行から徐々に立てて行き、舫いも付け変え槍着け完了。2時40分。
そのころは岸壁を海水が洗っている。

岸壁が低いとは思ったが、昼間の満潮時には水面が低くかった。
PCで潮の情報をチェックすると夜の方が50cm程高いのだ。
判断が甘い。反省。
私は横着け出来るところでも槍着け出来れば、そちらを取る。
しかし、港が非常に狭く、アンカーを打つと怒られる可能性があった。
妥協して横着け。モット慎重にならねば。

去年、男木島に入った時は、初めから水面と岸壁が近く、
港も広くあいていたので、アンカーを最初から打って槍着けした。
この辺の新しく作る岸壁はこの様に低く設計する様だ。
引き潮の時、岸壁が高すぎない様にしようとの考慮か。

いろんなことがありますね。
夜中に起きてひと働き、これが楽しいとも言える。

今、食事準備中。6時。
12時過ぎから東の風10m以上の予報。東だと真横から風を受けることになる。
曇り、夜雨。

9時46分、100円の市営バスでANDO MUSEUMへ。
7年前、07年に来た時はなかった。
昨年出来たらしい。
築100年の古民家にコンクリート打ちっぱなしが組み込まれた建築物。
直島での25年間に渡る種々の試みと安藤忠雄の建築家としの活動を紹介するギャラリー。
ギャラリーの中で、一つのコンクリートの部屋を確保し、
最も力を入れ表現されているのは、「光の教会」であった。
光の教会
思い出。
自然の光が細い線となって差し込む美しい空間。神秘的で霊的空気。
誰一人いない、小さな、教会の中にたたずみ、木の長椅子にすわり、君に誓った。
君に誓う事が最も自分を律することでした。
コンクリート打ちっぱなしの部屋の中で、あの空気が、あの空間が瞬時によみがえった。
安藤忠雄の建築には好き嫌いもあろうが、光の教会は素晴らしい建築だ。
いつまでも残る、歴史的建築物と言って良い。

次に直島家プロジェクト再訪。
これは7年前に訪れている。
各作品は古民家1軒づづが会場になっており、6人の作家の作品を見ることが出来る。
なにより、もう一度体験したかったのは安藤が建築した南寺での
ジェームス・タレルの作品。実に興味深い作品です。
直島を訪れた方は是非ごらんになると良いと思う。
宮島達男の作品は今度又見ても素晴らしい。
最近の作品は見てないが宮島さんはお元気だろうか。
その他、神社の根本を理解してないので私は気に入らない杉本博司護王神社
須田悦弘の碁会所、大竹伸朗のはいしゃ、これは新しいのかと聞いたら06年からあると言う。
とすれば、前見なかったか、見たけど、すっかり忘れてしまったか。その可能性大。
前は無かった、千寿博の石橋と計6作品。
7年たったが、作品は一つ増えただけであった。
ANDO MUSEUMも家プロジェクトも外から建物は撮影出来るが、中は撮影禁止。
外人(白人)の観光客が多いのに驚く。
11時46分のバスで宮之浦に帰る。

7年前、直島に行って安藤忠雄の建築と現代美術を楽しむ
http://blogs.yahoo.co.jp/sa3307/49776827.html

今日の夜から雨の予報だが、12時半から時々小雨が降り出す。
不安定な天気の様だ。

明るい内にと歩いて5分、直島銭湯へ。
へんてこ極まりない銭湯。なんと大竹伸朗の作品であった。
そうであれば、すっかり傷んでしまった造形物も計算の中であろう。
大竹伸朗は未だごくごく若い時、和多利画廊で展覧会をした時に知る。
未だ、学校を出たばかりだったと思う。
和多利のおばさんは高く評価していた。
その後、大竹伸朗は大変な活躍をし、評価も高かった。
ただ、直島でこんな仕事をしていたとは知らなかった。

写真:
・ANDO MUSEUM。撮影は外からのみ。
・安藤の南寺。この中でジェームス・タレルの作品を体験出来る
・夜中の2時に槍着けにしたECHO POINT
・直島銭湯の中の象
・直島銭湯外観。大竹伸朗の作品。