DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

直島本村で三分一 博志(さんぶいち ひろし)の建築を見る

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2016.8.9(火)
今日も日の出から直射日光。

私は初めて、注目すべき建築家、三分一 博志(さんぶいち ひろし)を知る。
昨年、2015年に、直島に2つの建築を行う。「直島ホール」と個人住宅「直島の家-またべえ-」。
三分一は設計にあたって本村の集落に通い、周辺の風や水・太陽の動きを2年半かけて調査しました。
又、自然と共生してきた直島の家がどのように形成されてきたかを調べる。
その過程を経て、建築が着手された。
その手法と結果としての建築物は独特の機能を持ち、しかも美しい。興味ある建築家だ。
現在は広島在住。

写真:
・直島、本村港、6時の朝日。
○THE NAOSHIMA PLANの展示。
・今回の瀬戸内国際芸術祭の一環として開催された。
 風、空気、水がどのような歴史を季節の変化に対応しているかの調査の模型。
・上に続く
・その分析
○「直島ホール」
・庭から
・入り口近く
・内部
・最高部に空気の流れと自然光
・自然を如何に取り入れるか。
 建物の四隅に自然の風の取り入れ口が作られている。
 季節、時間により変化する風がここから、電力は使わず、取り入れられる。
 その風は地下に張りめぐらされた風道をめぐる
・地下を通った風はホールの床の隙間からホールの上へ、そして外への抜けていく。
 その床にある風の通り道
・疑問点1
 屋根構造と材質:
 屋根は25t位の無垢の板を敷き詰めている。
 これは必ず雨漏りが始まる。またそれを修理する際、周囲まで全面的に撤去する必要がある。
 屋根の構造は何千年の年月を経て、昔のままを継承したり、新しい屋根材を開発してきた。
 無垢板で屋根が作れれば、皆そうしたい。ここは安易過ぎる。
・疑問点2
 入母屋の上に開く大きな空間:
 図面が無いので目視だけの判断だが、入母屋の上に屋根がかかっているだけだ。
 広く空いて、空間がある。自然光も風も大きく入る。
 台風時はどうなるのか。この構造で自然に耐えられるなら過去にも採用した建築家が多数いただろう。

直島建築ーNAOSHIMA BLUEPRINT展を見る。
直島のBLUEPRINTつまり、青焼き、青写真ですね。
これを見て、私(多分多くの人)の勘違いに気づく。
直島と言えば、ベネッセ、安藤忠雄、現代美術と思い浮かぶ。
だが、やはり行政に優秀な人がいたんです。
学生運動華やかな時代、直島町長・三宅親連は小さな島の未来は文化にあると、
未だ学生であった石井 和紘(いしい かずひろ)に直島小学校の設計を依頼する。
その後、町役場の設計も含め27年の長きに渡って、協力し合い、直島文化の発展を推進する努力をしたのだ。
その経過の中で、福武 總一郎との出会いも生まれた。
3次元の曲線を使ったユニークでいて、地域にとけこんでいる町役場も石井 和紘の設計で有ったと今回、知る。

驚いたのは直島に来たら使っている広くて快適な、フェリー大型船発着基地で観光案内所でもある、
海の駅「なおしま」の建築は,SANAA設計であった。妹島和世のデザインだよなー。
直島の文化と歴史は私が思っていたより深い。
私が直島に引かれる原因も多くの要因があるのだろう。

石井 和紘は私の若いころ、優秀な若手建築家として華々しい活躍をしていた。
最近、聞かないなーと思っていたら、亡くなっていたと知る。

バスで宮之浦に行き、明るい内に大竹 伸朗の風呂へ。
その前にチョット食材仕入れへで、宮之浦の生協に寄る。暑いのでバスで行き帰り。
バスの組み合わせに頭を使う。
なんか、風呂がきれいになった様に見えた。
いつもは殆ど人がいない時に入っていたが、季節のせいか、かなりの人。
もっとも、入りすぎないよう受付で調整している。
美術鑑賞の一環の人たち。若い人、外人。
なにしろ、今回はいたるところに外人、それもヨーロッパ、比較的余裕と教養があるカップル、家族連れ。