DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

綱不知から阿尾港に移動

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2018.6.13(水)
綱不知から阿尾港に移動。
イヤー、大変な航海でした。
24.4マイル。5時50分に出港し、いつもの様に11時には着の予定が、13時45分着。

アンカーを揚げ、メインを上げ、5時50分に綱不知をスタート。
予報では穏やかなはずが、かなり北西の風が強い。
綱不知から田辺湾に出ると風が強い上に大きな波。
波に翻弄され、海水が飛んでくる。
すぐ、ヘンリーロイドのホールウエザーに着替える。
田辺湾は北西の風の場合、注意が必要の様だ。

すぐ、紀伊半島に沿って、阿尾港を目指す。
北西に進むことになり、メインがバタバタ言う真上り。

阿尾の手前は難所として知られる日ノ御崎がある。
静かな海況の時も日ノ御崎近辺は悪い波が立ち、注意が必要。

今日は特にひどかった。
田辺を過ぎてすぐ、艇速が4ノットからすぐ3ノット、2ノットに落ちる。
殆ど、3ノットか2ノット。エンジンかペラが壊れたかと思った。
非常にきつい逆潮の様だ。

波もそれほど大きくはないのに、艇が振り回され、大きくピッチングしバーンと艇が波を叩き、
白波が左右に立つ。

日ノ御崎を過ぎたら穏やかになるかと予想していたが、
悪い波は続き、風は逆に強まった様に感じる。

慎重に阿尾港の赤灯台に近づき、右に赤灯台、左に白灯台を見て入港。
奥の港に入って、アンカーと前舫いを準備。

いつも止める北岸壁を目指し、アンカーを打ち、槍着け。
前舫いを取り、13時45分完了。

7時間ズット、スプレーを被りぱなしでした。

長いロープをデッキに出したままでは決して航海してはなりません:
艇が大きくピッチングし、バウが水に突っ込む。
何度か、この状況が続いて、ふと気づく。
こんな海況とは予想せず、綱不知で台風用に設置した三つ打ちロープの2本の舫いを、
阿尾でも使おうとバウに整理しておいた。
もしや、と慎重にバウに近づく。真っ青。
2本の長い舫いが海中で引っ張られているではないか。
即回収。コックッピット近くのクリートまで伸ばし留める。
この海況でペラに絡んだらイッカンの終わり。
30年ほど前、伊東の沖で同じように、海中に流れた長いロープがペラに絡みエンジン停止。
その時はそれほど悪い海況では無かったので、潜って外したんだと思う。

写真:
・阿尾港に舫う、ECHO POINT。外は未だかなりの風。北に立っているので安定してます。