DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

濃霧の中、宇野港へ着

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2018.6.27(水)
初めて経験。瀬戸内海で濃霧の中を航海。
牛窓の白灯台をかわし、メインを上げ、6時15分にスタート。
10時40分、宇野港桟橋に着く。
瀬戸内海で全く周囲の見えない濃霧の中での初めての航海であった。

霧に瞬く間に取り込まれるのは怖い。
五島列島での濃霧の中、怖かった記憶。
太平洋岸、東北方面は霧で春から向かうのは無理。
と聞かされていた。
しかし、ほんとうなのだろうかと、
何年か前、時間はあるのだし、まずければ待機して進んで行けば良い。と
春、太平洋岸、東北方面を北上、八戸まで行って帰ってきた。
結論から言えば、レーダーが無くても行けないことは無い。しかし、突然霧が出だす。
全く見えない状況で船を進める覚悟があれば北上することは可能と解った。

今朝、牛窓では霧が立ち込めている。前の大きな白灯台ははっきり見える。
出港準備をしている内に次第に霧が濃くなる。
離岸、出港。
大きな白灯台がぼんやりしか見えない。
灯台をかわし、メインを上げ、6時15分にスタート。
風は無風。海面は油を流した様。
何も見えない。
頭で状況が判断できるので最初の1.4マイルを4ノットで進む。
しかし、バウのパルピットはハッキリ見えるがその先、が見えない。
これはマズイとデットスロー、2ノットで進む。
6時50分、太陽が薄く見える。晴れているが霧で太陽が見えないのだ。

遠くでバタバタというエンジンの音がする。次第にこちれに近づいてきている様に思う。1時間弱続いたか。
音がかなり近づき大きくなる。
と船の正面15m程の所をこちらの針路に直角に作業船らしき船が通り過ぎていった。
正面に来るまでまるで見えなかった。
むこうはこちらが見えていたのだろう。

ズット、デットスローで進む。
宇野港への航路は本船が多数。
霧が晴れ、周囲が見えるまで先に行くのは危険。
安全な範囲を少しでも進む。
危険なので、ズット、立って、前方、周囲を注視しながら操船。

宇野港を目指す針路、6.6マイルのところまで来て、3ノットで進む。
未だ周囲は全く見えない。
と前方に薄く小さな漁船。
直ぐ近くを通過。網を引いていて、4人ぐらい乗っている。

しばらく進むと後ろから大型本船1艇が近づき追い抜いていった。
作業船か、ものすごい引波であった。

島も陸も全く見えないが、ゆっくり、ゆっくり、少しずつ霧が薄くなっていくように感じる。
6.6マイルの後半、井島と出埼の1マイルほど手前で、左手の山のてっぺんだけ薄く見える。
下は見えない。
と、次第に霧が晴れてくる。
ぼんやり、次にダンダンハッキリと島と陸が見えてくる。
前方から後方から大型本船が近づき通過していく。

宇野港に近づく頃には左右から観光船、突然真後ろから大型客船が追い抜いていった。
この頃には視界は正常に戻り、港内の煩雑な動きの船を気を付ける状況となる。

無事、宇野港桟橋の手前でメインを下す。
引波の少ない、中側に入る。
10時40分着。4時間40分かかった。
牛窓旧港から宇野港まで14.4マイル。普通なら、3時間弱で行ける距離であった。

後片付け、昼食後、洗濯に。
宇野の市役所の隣にあるコインランドリーは洗剤、ソフター自動投入だが、
ソフター不要のボタンがあり、ソフター無しで洗濯できるので私は少し遠いが愛用している。
皆さん、良くソフターなんか使った洗濯ものを着れますね。
パリッとしないじゃない。
洗濯ものが出来るまで、そばの大型スーパーで食材を仕入れる。

これから、ちょっと食材買い足しに。17時5分

ついでに駅にある観光案内所で、高級温浴施設たまの湯の割引券が貰えないか聞いたところ、
玉野市の月報広報誌についている割引券を切って渡してくれる。ラッキー。
ここは九州の由布院を模した施設で、良いのだが、1600円と高い。割引券では900円で入れる。
艇に戻り、すぐ温泉へ。

写真:
宇野港桟橋に舫うECHO POINT
・風呂のあと、ビール。ロング缶は私、レギュラーサイズは来艇の方が持参してくれました。
 私のブログを読んでいる方が艇を訪ねてくれ、
 最近酒の話が出ないが、体でもこわしたかと思ったとのこと。
 いえ、風呂に行ったはビールを飲みましたと同文です。
 酒の話は他人には関心がないので触れてませんと答える。