2012.7.8(日)
出発に当たって。
艇 :オセニアス36
艇長、オーナー :河合 武志
艇名 :Carvy
出港日予定 :スパ・マリーナ熱海を6月10日
帰港予定日 :7月中
寄港予定 :熱海→下田→三宅→八丈→小笠原
10日~2週間ほど小笠原に滞在し、帰路に着く
乗員 :4人 河合艇長
広瀬さん(あぶずりの人です)
広瀬さんの友人、阿藤さん
西郷
乗員の小笠原経験:広瀬さんが20年前と40年前に小笠原航海。
通信手段 :船検用に衛星電話を契約。
気象サポート :Kasayanこと笠原久司氏
艇速:毎時5.5ノットを想定。従ってデイラン132マイル
艇、オセニアス36はオーナーの言う様に、
荒海を航海する船では無い。
出来るだけ、安全に快適に航海することを目指した。
艇の艤装:
ジブ、メインともファーラー。
ハードドジャー付き。
ハードドジャーの上、後、左右とテントで囲われている。
コックピットは部屋の様に、全体が覆われている。
従って、雨による濡れもない。
メイン、ジブの操作も全てこの部屋の中で出来る。
航海中。
機器の故障:
今回、致命的故障は無かった。
ホイール用オートパイロット(4000)が故障。
八丈島で新品を取寄せ、交換。
小笠原行きの場合はオートパイロットの予備は持って行きたい。
機器に詳しい広瀬さんの話では今回の様な長距離航海の場合、
36フィートの艇は一段上のオートパイロットが望ましいとのこと。
ワッチ:4人が2時間づつ。9時~11時、11~1、1~3、3~5時。
食事 :二見港への72時間はインスタント食品
それ以外は基本的に外食。
実日程:
2012.6.10母港熱海を出発。ほぼ1ヵ月後の2012.7.6熱海帰港。
乗員4人とも時間が自由になり、この様な航海が可能。
行き
2012.6.10 予定どおり熱海を5時30分に出港、同日夕方下田着
2012.6.11 下田出港、三宅島阿古港着
天候不順、海況悪く、三宅で3日間日和待ち
2012.6.14 夕方三宅島を出港、二見港を目指す。
八丈島に近づく頃、オートパイロットが故障。
手で操船して二見港を目指すが、長い今後を考慮し、
2012.6.15 八丈島、神湊港に引き返し、6時過ぎに着岸。
八丈島では台風4号と5号の影響で、8日間日和待ち
オートパイロットを新品に交換。
2012.6.24 小笠原二見港を目指し八丈島を5時半出港。
距離、389.9マイル。
想定速度5.5ノットに寄る必要時間。約71時間。
二見港に5時半頃着の想定。
2012.6.27 少し早く走り、暗い内に二見港に着くことになり、
着岸24時間前ごろから速度を落とす。
調整の結果、予定どおり、小笠原二見港に6時着岸。
小笠原二見港に6日間滞在。
帰り
2012.7.3 小笠原二見港を5時30分に出港
2012.7.6 母港、熱海に20時に着岸。
当初は、二見港→八丈。海況が良く、早く八丈に着いた時は、
三宅を目指すことになっていた。三宅にも予定よりかなり早く着。
最終目的地、母港、熱海を目指すことに決定。
結局、小笠原二見港から母港熱海まで1本で来ることになった。
燃料補給:燃料タンク満タンに加え、デッキライフライン廻りに
20Lポリタンを8個、計160Lを追加。
オセニアス36は燃料タンクが平べったいので、
荒天の際、空気を吸ってしまう可能性が高い。
そこで、満タンにした燃料タンクが少しでも少なく
なるとポリタン、1~2個分を追加し、常に満タン状況を
維持する。
機帆走:想定速度5.5ノットを下回った場合エンジンを掛ける
のでは無く、全行程、機帆走。
セイルで速度が出ている時はエンジン速度を抑える。
風速14ノット、アビーム、速度6.5ノットで快走でもエンジン
は切らない。(エンジンを切ったのはオイル追加時のみ)
電気機器が多いのでバッテリー消耗を危惧した艇長の意向。
電気製品の多い艇はご注意。
オートパイロット:入港時と故障時以外は全行程
オートパイロット使用。