DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

宮古着

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2015.6.30(火)
8年ぶりにアンカーロープをペラに絡めてしまった。
山田港→宮古港21.7マイル
夜中2時にエンジン音、2時半ごろ前の漁船が出港して行く。
目が覚めてしまったので早いけで3時に起床。
5時の天気予報。強風と濃霧の注意報、風、ピークは昼。波2.5m後2m。
私は波2.5m、強風、波浪注意報が出ている時は出港しないことにしている。
しかし、強風注意報が出ているが、南で追っ手、距離が21.7マイルと短い。
波も今は2.5mだが次第に納まる予報。霧もそれ程濃く無い。
船を着ける時に少し苦労するかもしれないが、出港と決める。
早めの時間の方が静穏なので、5時30分離岸、5時40分、白燈台をかわす。
山田港の狭い港内、鏡の様に静か。メインを揚げる。
静かな山田港を出て、北に向かうと南の風。次第に増す。
BW33は10m程度の風ではメインをいじる必要が無い。
しかし吹きあがって来る可能性もある。
吹きあがってから、艇を風に立て、一人でリーフ作業をするのは、
必死にやるといった状況になる。
そこで、早めにリーフ。たいした風でもないのに艇を風に立てるとそれなりに風を受ける。
艇は安定して走る。
常にセイルを大きくしすぎない。那智の森さんから教わって貴重な教訓だ。
結局、南の風はそれほど強まらず宮古の港に入ることができた。
接岸岸壁は川下、「シートピアなあど」の裏、ズット空いている。
一番川下は工事飯場があり、綱が張ってある。とぎれたとこに留める事に決める。
山田では、いつもの、一旦槍着けし、横着け、ケッジアンカーをさぼった為、苦労した。
そこで、宮古では川上に向かって横着けするが、ケッジアンカーを取るつもり。
接岸岸壁を決めアンカーを入れ、次第にロープを流し、デットスローで岸壁に近づく。
と、スルスルと音がして、エンジンがピーと警告音を鳴らし、停止。
あれー、ペラにアンカーロープが絡んだのだ。
うーん、川でロープが流される。それを計算する必要があった。
それ以上に川の流れを遮ってアンカーを打つ事自体が適切ではなかったのだろう。

すぐさま、海水パンツで水に入ろうとする。
しかし、ここで、いつもの私の悪い癖というか良い癖というか。
いや、やはり完全な装備で潜るべきとの声が聞こえる。
ウエットスーツを取り出し、頭も足もカバーし、腰に重りベルトもチャント着けて潜る。
これが正解であった。宮古の川は東北北部。暖かくは無い。
それに直ぐ外せると予想したのと違い、アンカーロープでは無く双綱が絡んでいるのだ。
外そうとするとアンカーの重さが掛っている。重たい。
多分、30巻きぐらいあったと思う。
何巻きか外し、水面に出る。それを繰り返す。
全部外せるまで、何回もぐったかなー。10回を越えたのでは。
予想に反したのはそれだけでなく、アンカーは海底で利いているので、
船は動かないと思っていたが、双綱で引っ張り上げてしまい、船が川下に流されている。
これはこまったね。早く外さなきゃと思うが作業がままならない。
ドンドン、川下に流されていく。
心配したのかもしれない。工事警戒船が近づいてきたりする。
でも、シャフトに巻き付いた最後の8巻きぐらいが平らに見えたところで全て外せた。
ペラにロープを絡ませたのは宮島で沖留めしようと、2つアンカーを打打とうとした時以来。
8年ぶりのことであった。
あとは無事着岸。
艇のフェンダーが川の流れで、岸壁に当たる。
スプリングの舫いを着けると真っすぐ上流にたった。
一軒落着。10時20分ごろ接岸しようとして、結局舫いを取る事が出来たのは11時。

上陸して先ずは水とトイレのチェック。
トイレは24時間のきれいで大きいのがある。以前と同じと思う。大型トイレはウォシュレット。
公園が破壊され、水飲み場はなくなっていた。

シートピアなあどを物色。
地元野菜、果物、魚類を幅広く売っている。
新鮮そうな柳カレイが観光地値段で無く売っていた。
アンキモは知っているがあんこうそのものは食べたことが無いのでは。
カレイとあんこうを購入。
蛸の口という奇妙なものも欲しかったが今回はパス。

海に潜ったので風呂に入りたい。
宮古の街も見てみたい。
宮古の銭湯、七滝湯に入りたかったが、津波で営業してない。
バスで宮古まで行き(140円、10分かからない)歩いて5分程度、福島湯へ。
私の好きな昔懐かしい銭湯。
番台のおかみさんが、此処の湯は薪で炊いているのでお湯が柔らかいと良く言われるんですよとのこと。
確かに、湯はやわらかく実にくつろげる。お湯も私の好きな熱め。
あー、気持ち良かった。
駅のそばにあるキャトルというファッションビル1階のスーパーでビールを仕入れ、艇に戻る。

今留めている所は川下で上流の方が静かに見えるので移動しようかとおもっていた。
ところが、すぐ上流にはクレーンを積んだ巨大台船がすでに入っているではないか。
空いていると思って着けなくてよかった。

17時の予報でも強風注意報はズット続いていた。今日の夜中まで。

写真:
宮古港に舫うECHO POINT
・4時26分、山田港の朝日
・JR宮古駅
・福島湯。外見より中はズット雰囲気があります