DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

朝日が昇るのを眺めながらデッキで食事

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2015.11.29(日)
目が覚めたので4時半に起床。
おかずもおみおつけも早く出来あがる。
天気も良く穏やかな海況。
デッキに出て、水平線から朝日が昇るのを眺めながら朝食。
気持ちいい。しかしかなり寒い。食事を終って6時50分。

早く起きて時間があるのでチョット読書。
村上春樹は「象の消滅」の前書きで、
これはアメリカで出版さられたTHE ELEPHANT VANISHESに掲載された作品の日本語オリジナルの作品を納めたものだ。
ただし、例外として「レーダーホーゼン」は
「訳者がオリジナルテキストに手を入れ短く訳されている。この短縮版は、作品として
 なかなか悪くなかった。そこで、僕が自ら日本語に訳してみた。
 本書にはその「逆輸入ヴァージョン」収録されている」とある。
私の記憶では「レーダーホーゼン」は非常に面白い短編だ。むしろ面白過ぎる、と言った感があった。
稀有な題材で一度読んだら忘れない内様となっている。この前書きに触発され再読。
非常に面白い。しかも、やはり面白過ぎるという思いが再度、感じられた。
村上春樹の始めて英文化された短編集は数多くの村上春樹の短編を詳細に検討し「ゲイリーがピックアップした」とある。
私が「象の消滅」で注目したことは「午後の最後の芝生」が収録されている事だ。
私は村田東治が赤坂にあったころのストローベリーフィールズ事務所で、
我らの文学がようやっと現れたと私に言った当時から、新刊がでると村上春樹の本は必ず購入し、愛読していた。
しかし、作品を再度読み直すことは稀であった。ノルウエイの森くらいか。
ただ、不思議なことに「午後の最後の芝生」は何年に一度か繰り返し読み直している。
それは何故なのか。
ゲイリーが数ある村上春樹の短編の中から象の消滅に納めたということは、
海外の人にとっても「午後の最後の芝生」は引き付けらる魅力を持った作品なのだ。
私の個人的な嗜好のみに起因している訳ではないと知る。

しかし、何故「午後の最後の芝生」が私を引き付けるのかは未だに謎だ。

今日は、一日拭き掃除。
午前1時間、午後4時間と5時間に渡る掃除となった。

写真;
・6時35分の朝日
・これから徹底的にシンク廻りの拭き掃除に着手