DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

冷却水異常の原因追求。海水ポンプとVベルト交換

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2011.1.28(金)
早朝船内温度は2.5度。
東の水平線に雲が多く日が差さない。
朝食は今日もデッキでとるが、日が差さず気分の問題かもしれないが手が冷たい。
手袋をはめて食事をしたいぐらいだ。

昨日、カップリングに塗った白塗装はエンジンには似つかわしく無いので、シルバーを吹き付けてからフレキシブルカップリングを取付け様と考えたのがマズかった。
シルバーを吹付けたら、マダラになって銀塗装はシワシワ、白塗装は溶けてしまう。
両方共2液の塗料ではないので吹付けても大丈夫と思ったのが失敗の原因だ。吹きつけ塗料は溶剤が寄り高度なのだ。確かに、油性ペイントの上に吹きつけたことは無かった。
吹きつけ銀や白塗装を剥がすのに結構な時間がかかった。もう一度きのうと同じ繰返しで白塗装。

次に3000回転以上での警報発信のさらなる原因追及。
太いので塩詰まりの可能性は薄いがチェックが残っている配水管、冷却水取り入れ口コックから海水フィルターまで、海水フィルターから海水ポンプまでを取り外して塩詰まりをチェック。異常なし。
海水フィルターの分解。ゴミは少し溜まっているが異常なし。
残るは海水ポンプだ。

<冷却水ポンプ不良への対処は予備機を持つべきだ>
海水ポンプつまりインペラの異常で高回転にすると冷却水量がたりなくなるなんて事があるのだろうか。
ただ、前回冷却水ポンプを取替え後、沖縄から熱海まで、次に本州一周と長いこと航海を続け、インペラを使って来た。その使用頻度と使用期間から言って、破損している可能性は十分ある。
私は台座着きの冷却水ポンプの予備を持っている。
沖縄宜野湾で冷却水ポンプから海水が漏れているのを発見し、新品を購入し取り付けた。
いままで使っていた冷却水ポンプは熱海まで戻った時に修理に出し、予備機として持っていたのだ。
やったことがある方はご存知と思うが、インペラというのは専用の器具がないかぎり、外すのが実に大変だ。分解を試みるとポンプを壊してしまう。その経験がある私は海水ポンプが不良になった時は台座ごと正常品に取替えるのがベストと予備機をもっているのだ。

<Vベルトは必ず予備を用意しておきましょう>
海水ポンプのネジを外し、海水ポンプのVベルトを外そうとして手元で良く見ると、Vベルトに亀裂が入っている。
Vベルトが高速回転、冷却水量不足の原因?
Vベルトのテンションはちゃんと正常であった。ただ、亀裂が入っているから原因の可能性はある。
Vベルトは予備を積んであるので交換。ただ、海水ポンプのVベルトを外すにはゼネレーターのVベルトを先ず外す必要がある。外した後、またテンションの調整設置の作業も必要となる。
ところで、航海中にエンジンを使用する必要があってVベルトが切れると手の施しようが無い。
ゼネレーターと海水ポンプのVベルトは必ず予備をつんでおきましょう。

サーこれでもう打つ手は全て打った、結果はどうだ。
OKでした。
船尾の冷却水の量が増えたし、3000回転以上にしても警報音は出ない。なおったわけだ。

つまり、海水ポンプの不良かVベルトの不良または両者の複合が原因だ。
取外した海水ポンプ内のインペラが不良かどうかは今度ゆっくり分解して調べよう。

2011.2.19(土)に追加。

結論
<冷却水の出が少なく、回転数を上げると警報が鳴る場合。Vベルトの劣化だけでも原因となる>
Vベルトは廻っており、触って確かめたが、張りも正常に思えた。Vベルトを外して良く見るとベルトの内側から外に亀裂が入っていた。つまり触ってみての張りは正常に見えた。しかし実際には張りが不足して冷却水ポンプの回転数が上がらず、警報が出た。

ポンプを開けて中を見る。見たところ特に不良には見えない。

もう熱海滞在も10日を過ぎたので帰宅することにする。
駅前温泉銭湯にゆっくりつかり、小田原5時23分のロマンスカーに乗る。

そういえば、きのう、諸磯、さざなみの阿部さんに声を掛けられる。若布さんから聞いてECHO POINTを知っているとのことでした。

写真:
・8時20分ごろにようやっとうす雲越しに日が差す。
・新旧の海水ポンプ。
(実は新しい海水ポンプは修理を担当した勝間田君が台座を裏返しにつけてあったので、取付け直す)
・海水ポンプとVベルトを交換し、配水管も再設置。前にあるのが予備Vベルト。
・糸川の熱海桜。熱海では1月に梅では無く、桜が咲きます。