DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

室津2

2006.6.24(土)午前中は雨、後曇りの予報であるがいまのところは降っていない。雲は厚くいつ降ってもおかしくない。明日は一日雨の予報。
朝の食事後、市役所や私立図書館がある地域を歩いてみた。周囲は特に開けているわけではなく。道も真っ直ぐに整備されてはいない。商店は無く普通の住宅が建っている。街の中心部では全く無い。
これで室津の大体のところは歩いたが屋敷街といったところはない。
紀貫之土佐日記中に「むろつの泊」で10日間の風待ちをしたとある。そこに出てく井戸辺の跡が残され、表示されている。梅の木があったので「梅香(まいご)の井戸」となずけられている。この井戸は当時、付近住民唯一の飲料水であったと記載されている。現在は簡単に囲いを作ってある形だけのものである。このように1000年以上の歴史を持つ町ではあるが、巡礼寺以外歴史を感じさせるものや町並みは無い。
昨日、港で60歳ぐらいの元漁師の人と話しをした。ここは小さな町なのに飲み屋がすごく多いですが、成立つんですかね。と訪ねたところ、いやこれでも以前の3分の一の規模になってしまった。かっては女郎屋が何軒もあった。とのことであった。
漁業の衰退とともにすっかり寂しくなってしまったのだ。