DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

1Q84

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2009.11.27(金)
村上春樹の新刊が出たことは航海中に知ったが、落ち着いて読みたかったので帰港し、家に帰ってから購入した。
読み出してすぐ熱海にやって来た。

1Q84
面白い。夜中の2時ごろBOOK1に続いてBOOK2を読了。
巻を置くあたわざるとはこのことかという面白さだ。
一方、何か違和感がある。
これはホントに村上春樹の文章なのだろうかと思う箇所がある。
村上春樹の本は新しい本が出ると昔から殆ど全てを購入し読んでいるが、この様な違和感を感じたのは始めてだ。

第5章、青豆がホテルで男をあさる場面だ。男とのやり取りで青豆が言う言葉、青豆の独白。
あゆみとの同様の行動の時の言葉。

第7章、柳屋敷の女主人を紹介する文言。
戦前の華族のもとに嫁いだ、有名な財閥の娘なのだが、
今までの村上春樹はこんな安直で不用意な表現は決してしなかった。

装丁も良く無い。
私はいつもカバーを外して読む。中は良い。
カバーのつるんとした紙の質感とデザインが良く無い。中身と異なる装丁だ。

とは言え、1冊1890円と高い本だが、次の巻が出るとすぐ買いますけど。