DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

三つ打ちロープの端末処理

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2011.8.12(月)
三つ打ちロープを使う人は殆どいないとおもいますが、
その効果的な端末処理について。

私はKAZIに連載を書いているハワード氏の信奉者で、舫いは三つ打ちナイロンロープと決めている。
その端末処理を長いことアラン・ブラウン著「ヨットへの招待」に記載されている方法でやってきた。
このやり方は簡単で直ぐ出来るので愛用していた。
しかし、長いこと使っていると必ずほどけてしまう。
やり直すのも直ぐ出来るのでづっと使って来たが、もっと良い方法は無いものかと思っていた。

うちの近所に今では珍しい独特の品揃えをする本屋がある。
一つの主張というか考えて書物を選んで、見せている。
好感を持てる店だ。
この店に何故か舵社その他のヨット関連本が置いてある。
何年か前、そこにデズ・ボースン著、「結び方百科」山と渓谷社をみつけて購入。

この本の中に端末処理がいくつも出てくる。
「三つ撚りロープの場合、この端末処理が最もしっかりする」と
「セールメーカーズ・ホイッピング」が紹介されている。
少し手間が掛るがが確かにこの端末処理は何年使っていてもほどけるということが無い。
三つ打ちロープを使っている方にはお進めです。

手早く確実なセールメーカーズ・ホイッピングのやり方:
この端末処理は本来は針もパームもいらない。
しかし、一旦撚りをほどき、そこに糸を通し、また元の撚りに戻す必要がある。
これが難しい。
そこで私は撚りをほどかず、端末をビニールで固定した状態で、
針で同じ場所に糸を通している。これだと間違い無く、かつ簡単に出来上がる。

写真:
・セールメーカーズ・ホイッピングの出来上がり
・今日作ったセールメーカーズ・ホイッピングでの端末。
 左にあるのが教則本、もう販売していないかもしれない。かなり特殊な本だと思う。