DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

ライフラインをロープに交換

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

2013.4.2(火)
今回、ライフラインをロープにしてみた。
費用が安く済む利点もあるが、
ロープ使用の最大の要素はライフラインを自分で交換出来るようにしたい希望だ。
ステンレスワイヤーに比べてロープの柔らかい感触も良い。
33F程度の艇のライフラインを交換すると、ひと声、8万だ。
その費用は交換したいラインの費用は18,000円程度なのに、残りはパルピットへの
連結金具関連の費用となる。実に馬鹿馬鹿しい。

ロープにした場合の安全度についてはどうだろう。
これが、今やロープの方がステンレスワイヤーより破断強度は高いぐらいなのだ。

1)ロープの選択
   ライフラインの交換を児島に依頼していて、途中でロープに変更する様伝えたところ、
   最近、レース艇でもライフラインのロープ使用が認められ、普通はダイニーマを使う
   とのこてであった。
   ダイニーマのはっきりした利点は伸びが少ないということだ。
   私はマーローブレードの8mm(上)と6mm(下)を指定。
   ダイニーマは虹色で白が無い、若干高い(32mで≒7,000円差)。
   細いロープしかない(これは私の誤解で10mmまである)
   ダイニーマを避けた最大の理由は紫外線に弱いと聞いていることだ。
   どうなのだろー。2年に一辺ぐらい交換する必要があるのだろうか。
   マーローブレードは今、ハリヤードとトッピングに使っていて、
   非常の使い易い経験を持っている等の理由による。
   破断強度
     ダイニーマ6mm :1.5t
    マーローブレイド6mm:1.07t
             8mm:1.82t
     7X19 4mm ワイヤー :1.53t
     ワイヤーとロープは同じ強度をもっているわけだ。

2)金具の選択。
   少しかっこも良く無いとヨットとはいえないので、パルピットとの連結には
   出っ張りのないウイチャードのアレンキータイプシャックルを使用。
   これが又、高いんだよね。8mm用が2,100円、6mm用が1,470円。

   シャックルの強度。
   ここで不思議なのがウイチャードシャックルの強度表示だ。
   ウイチャードのアレンキータイプ8mmは安全強度:0.96t
海遊社に乗っている浅野金属工業の同タイプは :140kg
   http://www.kai-you.com/fitting-sub/sizumi_shackles.htm
約1/8だ。そこで浅野金属に問合せたところ安全基準のとらえ方の違いでしょうとの
   回答であった。
   ところで、私はしらなかったが、この浅野金属工業というのは
   随分大きなステンレス専門会社で、かなり信頼が置ける企業とわかる。
   信頼がおける企業と感じた。
皆さん、参考に浅野のサイトを見てみてください。
   http://www.asano-metal.co.jp/

ハワード氏のコメント:
私の敬愛するハワード氏はライフラインについて以下の様に言っている。
ライフラインは、デッキで作業する人の手すりに利用すべきではなく、
セーフティハーネスのアタッチメントを取り付ける場所として使用すべきではない。
ライフラインは、誰かが、デッキで転倒した時、海に落ちない補助として、万一の時の
安全装置の一つである、ぐらいに考えておくべきだ。
ライフラインはかなり最近になってヨットに取り付けられるになったもので、、
初めてヨットに取り付けられたのはそれほど昔では無い。
以上のコメントもライフラインをロープに替えた動機となっている。

ラインや金具の破断強度を心配しても取り付けてある船体パルピットの
ステンレスアイは5mmφにしか過ぎないのだ。

写真上から:
・上段、スタンションのアイが大きい。8mmロープ
・下段、穴が小さい。6mmロープ
・上段、船体バウパルピット連結。アイが小さく、ピン側がパルピットと連結
・下段、シャックルが小さいのでR部分が船体側に連結
・シンブルへの留めはステッチとシーズを使った最も強固なホイッピング。用心に端末はボーリンノット
・スターン側は長さ調節が可能な様にラッシング留め
・バウ側のシャックルピン左右に空きがあるので4枚づつ8mmワッシャを入れる
・未だ余裕があったので5枚づづ入れてみた。遊びが無さ過ぎるので4枚づづに決定。