DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

波2m後4mの予報の中、下田へ

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2014.11.4(火)
今、下田の温泉銭湯、昭和湯っから戻ったところ。9時半。

うーん、出港しようか止めようか迷う。
きのう17時の予報を見ると、突然、波2m後4m。
私は波2.5mの時は出港しないと決めている。波浪注意報がでますけどね。
コリャー、明日の出港は中止かと思う。
海況を判断し、当初から4日出港するつもりだった。
それが突然何故波4mなのだ。台風の影響は早すぎる。
気象に関するサイトを色々調べる。
明日、波が急に4mになる所は無い。
いろいろ迷ったが明朝も波2m後4mで有れば出港中止しようと決めて寝る。

今朝5時の予報を見る。昨夜と同じく波2m後4m。
しかも、伊豆半島南は東の風、真登り。
波4mだと当然出港停止だ。
ただ、明日は波4mの予報。当然、出港出来ない。
と、次は台風の影響に寄る風と波となる。
直撃で無いとしても福田で台風と会うのは危険だ。
かなりの長逗留となる。
福田から途中にある御前崎マリーナに寄ると言う手もあるが、
そこで、長逗留となる。不便だ。
なんとか、出港したい。
海外も含め、再度、色々な気象サイトを見る。
気象庁以外は波がそれほど高くはならない。
海上警報も、遠州灘、下田に風注意報を出しているが、波浪注意報は出していない。
よし、覚悟して出港と決める。
避難用に御前崎マリーナ寄港のデータも作る。

福田→下田55.5マイル(99.9km)長丁場で難所として知られる御前崎石廊崎がある。
石廊崎で波3m、うねりを伴うとはどんな状況なのだ。

漁協のお兄ちゃんが、今日はシラス漁の船が出るので、6時に出港して欲しいと言われていた。
6時きっかりに灯台交わすつもりだったが、シラス漁の船が未だ続いている。
6時25分に白燈台を交わし、遠州灘へ。

北東の風が強いとの予報だが、遠州灘は予想よりはおだやか。
ジブはレギュラーとする。
遠州灘を越え、駿河湾に入ったところで、風が変わる。
予報どおり東の風、ところがラッキー、少し北寄りでクローズホールドギリギリでジブが張れる。
6ノット前後をキープ。波はむしろ穏やか。
石廊崎の7マイル手前まではこの状態を保つことが出来たが、以後はメインがバタバタ言う真登り。
でも4ノット代、潮があるのかな。

石廊崎に近づくとそれなりの波。
ただ、波3m、うねりを伴うを覚悟して出港したので、あせりは無し。
石廊崎沖を美しい夕日が沈むのを見ながら通過。
下田港に近づく頃は、真っ暗。
昨年に続き、下田、夜間入港となる。
メインは下田に入って降ろす。

何か変化があると困るなーと思いながら、
微速で進み、横抱きの場所を下見。
いつもの艇では無い船が一番外側にいる。
状況としては着けられる。
グルーと廻って横抱き完了。6時ジャスト。

簡単に整理して、先ずは温泉銭湯昭和湯へ。
帰りにAOKIで食材を仕入れ艇に戻る。

私は気象庁の予報を一番信頼している。
今回は続いて台風の影響を受けるので出港した。
しかし、この様な予報で出港してはいけない。
ただ、ラッキーだったに過ぎない。
猛者がそろっている多人数の艇では無く、シングルの場合、
なんとか出港しないで済む方法をさぐるのが正しい判断である。


写真:
遠州灘に朝日が覗きはじめる。6時28分
伊豆半島に帰ってきました。石廊崎の石の壁
石廊崎に日が沈む。6時44分