DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

神秘に満ちたとんがり帽子の島、利島にやってきました

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2012.5.7(月)
みなさん、利島を知ってますか。
ヨットマンが新島、神津島式根島に行く時、目にする最も印象深い
島ですね。三角形の山が海から突き出ています。
私は40年近くヨットに乗っていますが、利島に船を着けたと言う人を
しりません。マー、利島に行ってみたいと言う人もいませんでしたが。
私は利島に一度は行ってみたかったのです。
遠くから見るそのユニークな姿。
平安時代からの歴史と文化を持つ島。行ってみたいですよね。
ところが、利島は船を着けにくいというか、着けられない島なんですよ。
東海汽船の船もチョト海があれると利島への寄港は無しとなります。
港が無い。東海汽船用の桟橋はあるが海況で桟橋が海に洗われ寄港できなくなる。

私は大島でぐずぐずしていたのは、利島に行く日は勿論、次の日も穏やかであることが確実な日を待っていたわけです。
今日、明日はようやっと波2mとなりました。
ただし、うねりありの天気予報。
なんとかなるだろうと出港しました。

利島港に入港してから、係留が完了するまで、アー大変だった。
一時はどうなるかと思った。
今ようやっとひと段落ついてこれを書いている11時50分。

利島の状況というのはKAZI誌でも20年ぐらい前の情報しかない。
昔は港が無く着けられ無い。その後、港が出来、静穏な日であれば、
入ってすぐ左側には3艇程着けられると出ている。
しかし、港に入ってみると船はいないが、車が2台止めてある。
つまり2艇は帰ってくるわけだ。
とにかく空いているので一旦、横着けする。
漁協に行ってみると誰もいない。
漁師の人に聞くとその岸壁は船が帰って来るとのこと。
着けられるのは港に入って右の岸壁だという。
遠目には静かに見えたので、不便そうだがそちらに移動開始。
その岸壁に着けようとして驚く。
うねりで船が走る。
もやうことも出来ないほどだ。
ようよう船を舫ったがうねりの度合いが大きく、船をコントロール出来ない。俵フェンダーが港にこだまするするほどのこすれる音を上げる。艇が壊れる恐れがある。とても係留できる場所では無い。
離岸すると決めたが、実際離岸できるまでがまた大変であった。
今度は一番奥の漁協に近いところに移動し一旦係留。
さっきはいなかった漁協の人が見えたので、
ヨットを着けられるのは何処でしょうかと聞く。
それは漁協としては指示は出来ない。
空いているところなら良いとの回答。
具体的にはと聞くと、空いている所は無いとのこと。
ここで救世主現る。
たまたま艇を上架してメンテをしている漁師さんが、
困った私を見て、自分のバースを使って良いと言ってくれる。
舫いロープも設置してあるのを使わせてくれる。
フー、助かった。
利島にヨットを留めるのは非常に難しいと言える。
親切な漁師さんは三和丸の井上さんです。

昼飯後、直ぐ利島散策に出発。
約4時間、山道を登りくだり、今5時に船に戻りました。
私はむやみと足が丈夫で、歩くことが苦にならないというより、
歩くことが好きで快適という変な気質です。

先ずは登り道を約1時間かけて阿豆佐和気命本宮。
神社の世界では式内社と言い、延喜式に記されている神社が
権威をもっています。
平安時代から1500年近く存在しているわけですから。
阿豆佐和気命本宮は式内社です。
利島全体が神社の境内と言っても良いくらいなのです。
現在では島民約300人にしか過ぎず、観光でも取り残されている
利島は平安時代から栄えていたわけです。
島民が住んでいる港近くの大石山遺跡の発掘により、
利島には縄文時代弥生時代古墳時代と遥か昔より、
人が住んでいたことがわかり、出土品が多く存在している。
不思議ですね。
神社へ向かう道は島の南西端を通り、眼下に新島、式根島神津島
見ることが出来ます。

気持ちの良い、独特の雰囲気を持った島です。神域を感じる。

続いて、大山子山神社、堂山神社、八幡神社にも参拝。

写真:
・利島全景
・利島港に舫うECHO POINT
・眼下に新島、式根島神津島を望む
・阿豆佐和気命神社(あずさわけのみことじんじゃ)、式内社・阿豆佐和氣命神社。境内。
・阿豆佐和気命神社解説板
・阿豆佐和気命本宮の鳥居
・阿豆佐和気命本宮。島の南にある南御神山に祀られている。参拝不便のために、現在地(集落内)に遷座された。
・大山子山神社鳥居
・大山子山神社。阿豆佐和気命本宮と同じく島の南、阿豆佐和気命本宮の近くに鎮座。
・大山子山神社解説板
・堂山神社
・堂山神社解説板
八幡神社解説板