DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

子浦にやってきました

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2012.10.30(火)
西伊豆の先端、妻良、子浦の子浦にやって来ました。
初めての寄港です。
子浦に来たヨットマンは非常に少ないのでは無いかと思います。
私の知っているヨットマンで小浦に船を実際に着けた人はいません。
妻良、子浦と一つに呼ばれ、妻良と同じように雰囲気を持った港とは
知られていますが、たいてい妻良に船を着け、出港してしまいます。
20年程前、妻良に来たついでに歩いて子浦に行き、状況を見ました。
雰囲気は素晴らしいところだけど、ヨットを着ける所がない。
と思った記憶があり、そのままになっていました。

妻良が大好きで何度も来ています。
ところが、雰囲気のある妻良の港の前に新港が出来て、
ヨットはそこにしか留められなくなり、妻良の魅力もズット減ってしまいました。
そこで、今回、何しろ子浦に入って見ようと入港したわけです。

子浦は素晴らしい港です。
違った時間が流れています。

8時に下田赤燈台を交わす。
コースを取ると東の風。
又、真追っ手かよー!
ところが、石廊崎を廻り込むとアビーム。軽風。
波も無く、うねりも感じない。
フルメイン、ジェノア全展開。
快適に6ノット代、少し風が強まると7ノットを軽く超える。
さらに伊豆の山からの吹き下ろしが加わると8ノットを越える。
この繰り返し。
空には白い雲と青空。
妻良の港に入るまで快適帆走が続く。

妻良港の赤燈台を右に見て港内に入る。
いつもの右へのコースでは無く、左へ。
小浦に向かう。
深さが不明なので、魚探で水深を確認しながら進む。
ズット18m程度と深い。
左から長く延びる防波堤の端を越えて、子浦港内に入る。
先ず、いつもの様にデットスローで港内を一回り、細かく見る。
港はかなり小さい。
一周した後、魚網の手入れをしている所の前に先ず着けてみることにする。
アンカーを静かにスターンより海に入れる。
静かに静かに岸壁に船を進める。
岸壁についた所で仮に舫い、網の手入れをしている人に
ここにヨットを着けていいでしょうかと尋ねる。
ダメ。ここは荷降ろしの場所。
向こうは?と対岸の比較的大きな船がならんだ防波堤を差すと、
空いている所は船が戻って来る。とのこと。
ここでもう一人に漁師さんが、あの船に横抱きなら着けても良いと言ってくれる。
人に寄って違うんだよな。
ラッキー。
早速移動開始。
ゆっくりアンカーをたぐり寄せ、引き上げる。
アンカーについて上がって来たのは、きれいな砂。
きれいな砂と一緒に上がってくるアンカーは久しぶり。うれしい。
横抱きより、アンカーを打って留めたいが、
港が非常に狭く、横抱きして良い艇の位置でアンカーを打つと、
入港して来る船は皆、そのアンカーロープの上を通りことになり、
まずすぎるので、今回は横抱きとする。
これで一安心。舫い終って、すぐ先ほどに漁師さんにお礼を言いに行く。
後片付けを終わって、子浦の街を散策。
神社、二社に参拝。
歩いて妻良にも行ってみる。
本州一周の時に寄った以来なので3年ぶりとなる。
新港が公園の様になり、トイレと水飲み場が出来た。
これは良い。
係留料を取られるかもしれない。
しかしレジャーボートについて、何も書かれていなかった。
久しぶりに古い古い歴史を持つ、妻良の式内社に参拝。
また歩いて帰る。
子浦にもう一つある神社、八幡神社に参拝。
日が次第に西に傾き、廻りの山が金色に輝き始める。
海は静か。
止まった様な時間が過ぎる。

写真:
・夕日を受けて浮かぶ子浦のECHO POINT
・小浦を囲む山々
・きょうの夕日