DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

ラダーシャフトまわり

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2012.10.21(日)
こんなことまで、やるやつがいるのかと自分のことを思う。
初めて、ラダーシャフトの船体側をいじる。
多分、船が製造されて以来ではないか。
私のBW33はシャフトの船体根基はスタンチューブと同じ構造となっている。
特にきづかなかったが、本州一周をした時、デッキ下、何故かスターンの奥の方から、
水が伝わってビルジに降りてくる。
何処かにたまった雨もりの水がヒールしたついでに出てきたのかと思っていた。
しかし、港を移動した後、何度も同じ現象が起きる。
そこでコックピット下にもぐり込んで詳細に調べてみる。
ラダーシャフトの根元はスタンチューブと同じ構造と知る。
その結果、解った。
長いこと上架した後、パッキンが乾燥してスタンチューブから水が入る。
スタンチューブを締める必要がある。
船が水平な時はラダーシャフト受け金具が海面より上にあるので、水は入ってこない。
大きくヒールした時に海水が入ってくるのだ。
そこで4本のネジを締めて一応解決。
ただし、もうネジの根元すぐまで来ているのを見て、
いずれ、パッキンを取り換えなけりゃと思っていた。
今はエンジンコントロールヘッド用ボックスを作成中で、
ケーブルもはずしてあるし、コックピット下の荷物もすべて上に揚げてある。
船を動かすことも出来ないが、コックピット下の作業には実に好都合なのだ。
そこで着手。

20φのエンジンシャフトのスタンチューブパッキンには橘工業のTCー212F 6.4mmを使っている。
40φのラダーシャフトのオス型は厚さが6mm。雌型の空きは7mm。
スタンチューブ用パッキンが使える。
今、橘工業のサイトを見たら、用途としてスタンチューブ、舵軸と出ている。
ラダーシャフトにこの構造は極普通なんだ。

次の日、22日から転記。
午後、ラダーシャフトのパッキン交換。
狭く暗い中、腹ばいになっての作業。
かなり時間がかかる。
パッキンが上手く取り出せるか心配だったが、
VESSELの極小プラスネジ用、細くて長いドライバーでやったところ、
一番奥のパッキンまで、取りだせた。
6本もパッキンが入っていた。
取りだして、新品を入れ直して解った。
いままでは一度も、全てのパッキンを取り出して、
交換をしたことがない。
オス型を締める8mmネジは首下が50mmだ。
しかし、タップは半分の25mmぐらいまでしか切ってない。
そのネジでは一番奥のパッキンを底まで押していくことが出来ない。
想像するに。
以前は、古いパッキンを取り出さず、上に新しいパッキンを乗せて、
締めつけたていたのだ。
オス型を締めるボルトは本来はブロンズ製だったのだろう。
それが腐食したのでステンに替えたのだ。
その際、乗せてしめるだけなのでタップが半分のネジで用がたりたわけだ。。
だいたい、6本もパッキンを入れなければならないはずがない。
4本が本当ではないかと思う。
今回、橘工業のパッキン収納ボックスに説明があるので、
初めて読んでみた。
パッキンは最初のを最も強く締め、順次締め方を緩めて行くように
記載されている。

写真1.オス型の方がどうやっても動かない。
    そこで長いボルトとナットで4点を順次揚げて行くことする。
写真2.うまく動き、オス型が自由に動かせます
写真3.パッキンが見えます
写真4.何かワッカがシャフトに付いてます。
    多分、シャフトがストンと海中に落ちるのを防止するワッカだろう。
    ただし、現状は留めて無いので何の役目も果たしていない。
    8mm弱の穴が空いている。細いタップが切ってある様にも見える。
    ただし、8mmのネジは入らない。6mmのネジはすかすか。
    7mmのネジってあるのかなー。インチか。
    探せばシャフト側にタップを切った穴があるのかなー。
22日から転記
写真5.古いパッキンを取りだしてみると6本もあった。これは多過ぎです。
写真6.スタンチューブの様といっても殆どの人はどんなものか見た事が無いと思います。
    シャフトにぴったりパッキンを巻き付け、オス型で押して水密を作ります
写真7.出来あがったところ。