江崎で無事台風をしのぐ







穏やかな朝を迎える。
高潮以外は全て注意報は解除。
早朝は雨もなかったが、今6時丁度に本降りの雨がふりだす。予報では朝だけ雨。
江崎で無事台風をしのぐ事が出来た。
先ずはCQRアンカーを揚げる。
80mも出しているので、漁船の邪魔になるとまずい。
それに簡単にアンカーが上がるか、早めに試みる必要あり。
江崎の海底は粘土の様な土なので錨の利きは特に良い。
良すぎて上げる時に手間がかかる。
アンカーを打つ時はテンダーで持っていける。
しかし、上げる時はテンダーからでは無理と判断される。
強風を受けたアンカーはより深くくい込んでいる。
そこで、最初に打ったフォートレスは繋いだまま、
少しずつアンカーロープを伸ばしながら、バウのCQRを引きこむ。
CQRの真上まで行き、手で全身を掛けて引っ張るが上がらない。
予想通りだ。テンダーで行って引き上げるなど出来るはずが無い。
アンカーロープをウインチに巻き、引く。
止まったところで、バウに行き、引っ張り上げるが未だ上がらない。
双綱(ふたづな)を引っ張るがダメ。
ウインチに戻り、さらに、スローで引き絞る。
チェーンが見え始め、水面から1m程あがったところで、
双綱の巻きついているのを直線になる様、きれいに整理し、
もう一度引く。スッと吸引力がなくなる。
アンカーの食い込みが外れたのだ。
あとは、フォートレスに比べれば遥かに重いが、
楽にあがる。
引き上げたアンカーやチェーンには粘土状の土が着いているので、
海水を掛けて洗い、アンカーを揚げる作業を無事終了できた。
未だ、9時前。朝から仕事をしました。
昼食後、いつもの、何処に行ってしまうか解らない長距離散歩へ。
江崎はこれで3度目だが、未だJRの江崎駅に行ってないので見に行く。
港から30分ほど。着いて見て驚く役場の大きなビルはあるが、
店も住宅も殆ど無い。
Wikipediaには、かつては「さんべ」、「ながと」などの急行も停車していたが、
1997年3月22日以降は普通列車のみが停車する。とある。
今は日に何本しかJRが停まらない。
駅の廻りに集中していた人も店も建物も、
自動車の普及と共にだんだん全てが消滅していったのだろう。
港まで戻る。
ヨットの係留岸壁では無く、六角堂で有名な西堂寺にお参りし、
江崎大漁橋の根元を越え、漁協も通り過ぎる。
実は、前々から、係留場所の対岸に入江があり、
小さな集落が別世界の様に存在している。
いったいどんな所なのだろ。
そもそも海岸沿いに行くことができるのだろうか。
地元の人に聞いてみる。
海岸沿いに道がある。いくことが出来るとのこと。
ついに行ってみることにした。
人も車も通らないが海岸沿いに細い舗装道路がある。
段々別世界に入っていく心地がする。
江崎港に入るには209度で港へと進む。
波浮の港と同じ様に前と後の指示機を一直線に見て進む。
海の岩の上にある前の方の方向指示機の後を通り、
後の指示機を左の山中に見て、謎の集落に入る。
名前は尾浦という。
集落内をグルーと一巡り。
と、そこに山に向かって通じる細い道路がある。
そこに居た人にこの道を行くと須佐に行けますかと尋ねる。
うーん、行けるけどまー行かないね。との答え。
あまりはっきり答え無いのだが、1時間ぐらいで行ける雰囲気。
どうしようか迷う。此処までで1時間は歩いている。
山道だしなー。
だが、結局はいつもの様に歩きだしてしまった。
遠かった。
1時間半以上歩いて人家が見えたので須佐への道を確認する。
もう少し行くと国道に出る。
国道を右に行けばよい。
30分位で着きますか。4~5分ですよとの答え。
こんなところを歩いている人間など前提にしていないのだ、車で4~5分。
歩き始める。やがて国道へ。
国道沿いに農家の野菜売り。
須佐の駅はこの道を行けば良いですか。
はいそうです。4キロぐらいありますよ。
うーん!あと1時間か。
4時40分に須佐駅に着く。
昼食後、1時20分ごろ艇を出たので3時間20分歩いてきたわけか。
状況を見たかったので須佐の港に行ってみる。
かなりダダぴろい。
港は大きく、町も大きいがかっての繁栄がすっかり寂れてしまった感が強い。
台風避難に須佐も候補であったが、やはり江崎で正解であった。
5時36分の電車に乗り、一駅の江崎で降りる。
これ以後は電車が無い。バスはとっくになくなったいる。
又、歩いて係留岸壁に。
と、マストが見えるではないか。
近づくと緑色が見える。「かなば」だ。
あれー、速いな。山本さんは確か12日に浜田に到着すると聞いていたが。
写真:
・アンカーの穴に通っているのが双綱。
10m程の双綱は先に50cm程余裕を取り、アンカー、アンカーチェーン、アンカーロープ
に沿って、はわし、ローリングヒッチで結ぶ。2重の方が力が掛る方。つまり海底側。
・アンカー側とアンカーロープ側にはおたふくシャックル。
シャックルのピンは廻らない様にステンの針金で縛る。
・しまう時、私は双綱付きアンカーとアンカーチェーンとアンカーロープの
三つに分ける。チェーンは10mで長く重い。ロープも80mと長くかさばる為だ
・CQRの収納には困るものだが、私は台座を作り、壁にマジックテープで留めている。
・江崎駅
・須佐駅
・江崎駅から港へ向かう道路沿いの土壁の家。
江崎には外面の白がはがれてしまい土壁がむき出しの家を多数目にする。
土壁の家が江崎では普通であったのだ。