DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

安下庄→斎島→御手洗

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2014.9.23(火)
夜中3時に目が覚め、起床。
今日は早く出港する必要があり、早めに準備万端整えたかった。
目的地は斎島。
聞いたことが無いでしょう。
実は私はズット前から行ってみたいと思ったいたが、
港湾案内にも出ていないので、諦めていた。
ところが、きらきら丸さんの泊地情報に斎島が載っているではないか。
そこで今回、寄港に挑戦。
斎島、その名前から言っていろいろな物語がありそうではないですか。
斎島は御手洗のチョット手前。
安下庄を出て、本船航路沿いに走り、
本船航路クダコ水道を通る。
クダコ水道は安芸灘と伊予灘を結ぶ主要航路の一つである。
安下庄からは先ず、クダコ水道の最狭部、部屋ノ瀬戸に入る。
部屋ノ瀬戸の転流は釣島水道より1.5時間早い。
2014.9.23の釣島水道の転流時は11時19分、したがって部屋ノ瀬戸の転流は9時49分。
その後は逆潮となる。
安下庄から部屋ノ瀬戸中央まで、約20マイル。5ノット平均で4時間。
よって、安下庄を5時49分スタートする必要がある。
その為には、出港準備を全て終え、アンカーモニターを揚げ、
打っているアンカー揚げも済ましておく必要がある。
今、晴天でも5時半は真っ暗だ。
良く知った港なら暗くても諸作業が出来る。
慣れない港では独断が先行する恐れがあり、暗い中での作業は好ましく無い。
しかし、やらなければならない。
そこで十分な時間を取り、慎重に慎重に作業を進めた。
暗い中で行って来いの前舫いを外し、
少しずつアンカーロープをたぐる。
胸にLEDライト。
うまく揚るか、心配したがスムーズにアンカーは揚る。
アンカーをパルピットに置き、5時30分。アンカー整理は後で。
5時35分赤燈台を左に見て交わす。
予定より14分はやくスタート出来た。
沖に大型船がライトを着けて碇泊中。こちらもマスト燈を着ける。
次第に明るくなる。
安下庄湾から見る東の空は真っ赤な朝焼け。

沖家室島の沖は海図にブルブルがある様に波が悪い。
ここを越えれば良いかと思っていたが、クダコ水度を抜けてもズット悪い波が続く。
予報では波50cm。とんでもない。
部屋ノ瀬戸を抜け、益々波が高くなる。
2mを越えていたのではないか。
これは風が真登りのせいもあるか。
結局、御手洗近くまで行ってようやっと静穏になる。
瀬戸内海の波50cm予報は場所、状況により余程気を着ける必要がある。
瀬戸内海と一言で言う。
しかし、伊予灘から西と安芸灘から東では海況は相当相違があるのではないか。
部屋ノ瀬戸は北から南に抜けたのは2回経験していたが、
今回初めて北東の風の中、南から北に抜けた。

安下庄→斎島 35.1マイル
小さな島。古い古い歴史が数々ある。今の人口29人。
定期船が日に5回だか寄る。
海況は斎島あたりですっかり静穏になる。
ゆっくり港入り口へ近づく。
突き当りはきれいな砂浜。
砂浜の前、赤いタラップの先に浮き桟橋が見える。
突き当りにユニークな形の建築物。
右に由緒有りそうな石の鳥居。
早く上陸したい。

桟橋の奥側に定期船が着く。
ヨットは海側。
微速で左右の高い防波堤を越える。
新しい港に入る時、いつもGPSプロッターを魚探に変え、水深を見ながら進む。
水深3m以上。と一瞬2mになる。
砂の盛り上がりか。
ゆっくりポンツーンに近づく、
ドンドン浅くなる。1.45m表示。
私の艇の水深は1.8m。今のところ乗り上げてはいない。
これまた、ゆっくり旋回。
港入り口に進み、港外へ出て、一安心。
私は新しい港では最低2泊するが、
泊るどころか、寄港もできなかった。残念。
港が砂浜なので、ドンドン砂で浅くなるのではないか。
港の中にヨットで入れただけでも良かった。

斎島→御手洗ポンツーン 6.2マイル
またまたまた、大好きな御手洗にやってきました。
大桟橋に長い舫いを設置し終わり、16時。

明日午後より台風。
台風は御手洗の大桟橋でしのぐ予定。

以前、この一番留めてはいけないと思われる桟橋に、
ヨットを留めて良いと言ってくれた、役所の人らしきが、
ここは台風でも安全ですと言ったのを良く覚えている。
今回の台風はこの御手洗でしのごうと、台風予報が出た時から予定していた。

写真:
・暗い中を進むヨットの東に朝焼け。5時49分。
・港入り口から見える斎島の様子。蛭児神社の鳥居が見える。
・浮き桟橋。砂浜から殆ど距離が無い様に見えますが、砂浜側に定期船。こちら側にヨット。
・またまたやって来た御手洗で寛ぐECHO POINT