DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

いつも原則に忠実に

2015.6.27(土)
きのうの夜から本格的な雨が切れ目無く降り続いている。
風も強い。
南の風で吹きこんでくる。
ハッチを開けられず暗い。チョト風が強すぎるのだが、テントを張る。
山田に強風波浪、濃霧注意報。今日明日、波4m。
今日は降水確率100%明日は90%、2日間降り続き、風も強い。
7時20分、きのう購入した魚をおかずにこれから食事。7時20分。

うかつだった。
以前、東北で台風には何処の港が良いか漁師さんに聞くち、
一番は山田港との答えだった。
現在の泊地は漁協関係者が台風避難もここが良いと言っていた。
天気予報では東の風、後北の風やや強いだった。
強風波浪注意報が出ており、波4m、風10m、海上18m。
港に入ってしまうとこの様な予報でもどう行った事無いという場合が多い。
まして、有名な山田港なのだから、うねりは入るはずも無いし風が強く当たる程度と予想していた。
艇は真横から風を受ける。東の風が強まると、波が立ち始め、艇を岸壁に寄せ始める。
風だけなら強くても岸壁に押しつけられる力はたいしたことは無い。
フェンダーで対応出来る。
所が、波を受けるとフェンダーだけではもたなくなる。
東の横風が次第に強まる。これも想定外であった。
廻りを山に囲まれた山田では風も強く吹かないと予想していたのだ。
ドンドン、風、波が強まる。艇は岸壁に押しつけられる。
これでは前後の舫いとスプリングだけではマズイ。
増し舫いをとることにする。
右舷前方に、前に留まっている大型漁船のビットから1本。
スターン右舷は後の橋ゲタから。
橋ゲタかたもう1本、バウ右舷と計3本の増し舫いをする。
しかし、右舷からの波と風でフェンダーが岸壁に当たる。

ついに、台風用の50m三つ打ちナイロンロープを持ち出す。
今度は直ぐ前の大型漁船の外にもう1艇横付した大型漁船の一番右端から舫いを取る。
風は東から北に変わる予報。
北に変われば艇は風に立つので前方さえしっかり舫っていれば安心だ。
スターから後の橋までも2~3m程度しか空いていない。前舫いをしっかりしたかった。
念の為、もう1本、20m三つ打ちナイロンロープを横抱き船から取る。

天気予報では午後から夕方には北に変わる予報なのだが、一向に変わらない。
17時の予報でも18時からは北の風10m以上と表示されている。波5mに変わる。
スーパーコンピュータの予報では夜中の12時ごろから北に変わる予報。
こちらが正解であった。
艇はズット不安定な揺れを続けた。
これらの増し舫い作業はいっぺんにやった訳では無く、状況に応じて、
暗くなる雨と強風の中、完全武装で再度三度とデッキに出て作業。
一回ごとに濡れて着替え、濡れた衣服、靴下だらけになってしまった。
でも、マーいずれ風に立てば、安定してくるだろうと揺れの中で、ひと息つく。

やはり、簡単な思い込みは良く無い。
常に原則を守らねば。