DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

素晴らしい泊地、山田港にやって来ました

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2015.6.26(金)
ここに寄ったヨットマンは少ないと思いますが、
素晴らしい泊地、山田港にやって来ました。

愕然。
今、山田の街を一回りして戻ったところ。5時。
山田港は、袋の様な形をしており、袋の口の様に小さくせばまって外海へ通じている。
外海への航路は斜めで、港から外海は見えない。
湖の様に廻りは全て山にかこまれている。
地形に寄るものだろう、最も安全な港と言われている。

緑の山に囲まれ、美しい景色を楽しめる。
人は親切で、当たりが柔らかい。
山田はどうなっているかなーと、訪れるのを楽しみにしてきた。
地形から台風に対して最も安全な港なのだから津波の被害も比較的少ないのでは。
と考えていた。
ところが、愕然。
陸に上がって、かっての街並みを見ようと直ぐ前の国道まで出る。
かって、港近くから駅へ商店、民家がびっしり並んでいた。
その国道以外は全て何も無くなっているではないか。
町が失われてしまっている。

駅も無くなったままだ。

釜石港→山田港 23.9マイル
狭いが、港内でメインを揚げ、5時50分スタート
珍しく予報どおり南の追って。
波は殆ど無い。
山田港は今どんな状態だろう。
船はつけられるのか。
美しい自然の景色、穏やかで親切な人たち、安全な港。
また是非おとずれたい素晴らしい泊地だ。
山田港に近づくに連れ風次第に強まる。
袋の様な湾の中は魚網でいっぱいなので、早めにメインを降ろそうと思う。
しかし、袋の手前の航路は狭く、風に立てる距離が不足、結局、湾の中に入って降ろす。
港の白燈台を目指す。
以前と同じく左右に魚網の列。
震災で魚網配置が大幅に変更されているとこまるな。
しかし計画航路で魚網の間を進む事が出来た。

白燈台は見やすい。
近づくと白燈台を乗せている防波堤の左側が無くなっている。
燈台だけ乗せた短い防波堤といった状況だ。

白燈台を左に見て、入港。
防波堤が欠けているところは旗がいっぱい差してある。
津波で壊された防波堤の残骸があるのか。

前来た時にここが一番良いと教えたくれた場所は今回も大丈夫かデットスローで近づく。
港の南西の角、端のたもとだ。
前は漁船の後、1艇分空いていてそこに着けた。
今回は船は全くいない。岸壁はかさ上げが完了している。
横付の方が良いと前言われたので、今回も角に横付。
後片付けをしていると大きな、漁船か、作業に漬かっている漁船か、
1艇が先の方に着け、その後ろにもう一艇入ってくる。
着岸に少し配慮が必要だが、着けられ無い間隔では無い。
大きな船が着いたあと降りて来た漁師さんが声を掛けてきて少し会話。
ここは着けて大丈夫ですかと聞くと、
あー、着けて大丈夫、その場所は安全だし、との回答を貰い一安心。
舫い終わって11時。

町を一巡りし、大型スーパーを教えてもらう。
山田港産の飛び魚とさわらを購入。さばいて貰う。
あと、山田港産マンボウあり。
酢味噌がついているので、聞いたところ生でたべるとのこと。
艇に帰り、すぐさま、おやつ代わり食べてしまった。
ついていた酢味噌は甘いので、酢醤油で。なかなかいける。味噌だけ付けるのも良い。

写真:
・山田港を6年ぶりに訪れたECHO POINT