DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

房総半島から直で熱海へ

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2015.9.19(土)
千倉→熱海 52マイル(93.6km)
きのう、次の寄港地予定の三崎や今いる房総半島南部(夷隅安房地方)の17時の天気予報をチェック。
房総半島南部はまたまた波浪注意報が延期され、続いている。
三崎の先の目的地、母港熱海の予報を見ると台風の余波が出そうだ。三崎から動けなくなるかもしれない。
そこで、海図を出し、三崎をスキップし、一挙に熱海を目指すとどのくらいの距離になるのか航海線を引いて見る。
60マイルは越えるだろうな、あまりうれしく無いば、母港なので暗くなっても入港は可能だろう。
GPSプロッターでルートを作る。WAYPOINTが全て入力されているので簡単かつ素早く出来る。
と、なんと52マイル(93.6km)。11時間弱とかなりの長い航程とはなるが、明るい内に熱海に入港出来る。
よし、明日は直に熱海と決定。いつもの様に、コックピットに置く航路情報をプリントアウト。

3時に目が覚めたので3時20分に起床。
朝、5時の天気予報を見る。
房総半島南部には相変わらず、波浪注意報。
4~5日前から朝5時の予報を見ると夕方まで波浪注意報。
17時の予報を見ると、明朝までに延期、
明朝5時の予報を見ると昼まで、11時の予報を見ると夕方までという状態が続いている。

海上保安庁のミックスで野島埼燈台のリアルタイム状況を見る。
風、波ともむしろ穏やか。こういうのってどういうことなのだろう。
不安を持ちながらも出港決定。
千倉の静かな港内で2ポンをほどいて、フルメインを揚げる。
千倉導燈を6時15分に通過。
外に出てみるとスパンの長い大きなうねり。
風は軽風。
波は殆ど無い。
水平線や山には雲がかかり、全体にもやっている。
しかし、天気は良く、上空は青空。

房総半島に沿って南に、さらに西へ。
野島埼燈台を越して房総半島をの西の端を通過。
あと、1本で熱海港燈台を目指す。

こわごわ、出港した今日であった。
しかし、船で暮したこの5ヵ月弱の内、で今日が最も素晴らしい航海となった。
晴天。暑くも寒くも無い。美しい青い海。
遠く沖から大きなうねりがゆっくりやってきて船を持ち上げ過ぎて行く。
軽い風で水面に白波は全く立たない。
ぎりぎりのクローズホールド。
ゼノアを展開。スプレーは全く無し。
気持ち良く走る。
長丁場なので、5ノットを下らない様にエンジンも廻すがヒールもわずか。

なんで、みんなこんなに面白いヨットという遊びをやらないのかなーと思う。
お金の事を言う人が多いが30代で外車を持っている人は周りにいっぱいいるじゃない。
それよりは費用は掛けずにヨットは持てる。
ただ、車とちがって船は面倒を見る事が絶対必要で、コマメな人で無いとダメだね。
でもメンテがま船の面白さでもある。

快適、気持ちが良い。
長い航路が気にならずに過ぎて行く。

東京港に入る巨大船を4艇ほど見る。
どれも遠くで、避ける必要は無かった。
この巨大船も大きなうねりの陰になると見えなくなる。

熱海20マイルほど手前で油を流した様な水面が1時間程続く。
波もうねりも無い。

晴天だがもやが掛り視界は悪い。
大島に近くを通過するのだが、全く見えなかった。

熱海港に近づく。
後に日が沈むので逆光。
双眼鏡で見ても燈台が見えない。あれ工事中なのかなとそばまで行ってようやく確認。
熱海へ夕方入るビジターの方、熱海港の白燈台は実に見難いので御注意。

ポンツーンに舫い完了。16時。

簡単に片付けた後、先ずは駅前温泉銭湯へ。
途中にあるコインランドリーで雨にぬれた衣類を洗濯。

艇に戻り、カウンターが空いているかひさ花へ電話。
私はロングから帰ると必ずこの日本一の居酒屋、ひさ花で飲む。
予想はしていたが、連休初日、全て満席。

しょうがない、大型スーパーに食材仕入れに行き、
エビス大瓶を2本を買って帰る。
私が注文してエビスの大びんを置かせました。(態度が大きい)

母港、熱海はやはり気持ちの良い所だ。
私は熱海が大好きです。

5ヵ月弱の東北航海も今日で終わり。
帰路の後半は、いつもの私の航海と違い、次の港に直ぐ移動したり、
波浪注意報が出ているのに出港したりしました。
実は家で、ひにち限定の用が急に発生した為でした。

写真:
・母港、スパ・マリーナ熱海のポンツーンで一休みするECHO POINT
・今日の航路。赤は計画航路、青は実際の航跡
・航海の際にプリントアウトして持つ航海計画表です。表の下に上の航路地図が入ります
 必ず作ります