DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

明石海峡を越え、淡路島、富島港へやってきました。

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2016.7.27(水)
明石海峡を越え、淡路島、富島(としま)にやってきました。
ここは瀬戸内海です。

スターンアンカー槍着け、舫いも完了したころ、ヨットが入って来る。
港内の色々な岸壁に横着けしようとして、ダメだったらしく、
横着けできるとこはありませんかと聞いてくる。
ブルーシーガルの上田さんから聞いた、港に入ってすぐの船溜りなら大丈夫かもしれないと伝える。
しばらくして船溜りにマストが見えた。後で港で会ったら、地元の人から横着けして大丈夫といわれたとのこと。

私はすぐ、震災記念館へ。
阪神淡路大震災と言う名前からも解る様に、淡路島は甚大な災害となった。
人間の被害だけでなく地面に巨大な断層が出現し、その断層を大きな建築物で囲い、そのままに保存している。
前に来た時に見学している。
実はこの記念館には淡路島の新鮮な野菜を廉価に売っているコーナーがあるのだ。
船を下りて、先ずは食べ物、この新鮮野菜を目指したわけだ。
とても良いトマト、きゅうり、ナスを安く購入。
特に、玉葱の入手が良かった。最初に淡路島に来た時、玉葱のことは知らなかったが、
一番大きな町、洲本に寄った時、玉葱が淡路島の名物で美味いと知る。しかし高い。
この記念館では小さなサイズを安く売っていた。私は小さい方が扱いやすくすきだ。

サラダを作るのにレモンが無い。
レモンを売っているところを町の人に聞きながら探す。
結局、重い野菜を持ちながら、ただ一軒の食品販売店、宗和食品店まで歩く。
淡路島産のレモンがありました。
冷えたスイカがあり猛烈に食べたかったが重過ぎるので、いっぺん艇に野菜を運び、
すぐ、取って返し大型黄色スイカ1/4、600円を購入し、戻ってすぐ食す。
いっぺんに食べてしまったが、美味かった。
私はスイカが大好きで、子供にヨットとスイカと、どっちが好きかとの難問を与えられ、
ヨットでスイカを食べるのが好き。我ながら名回答と思っている。

夕食を早めに取り、明るい内に10分ほどにあるカンポの宿の温泉へ。
夕日が水平線に沈むのを眺めながら気持ち良い時間をすごす。
この風呂はなかなか良いですよ。600円。

航海報告:
泉大津赤燈台→淡路島富島港 25.6マイル
2016.7.27の明石海峡転流時:10時58分。以後はつれ潮。
泉大津明石海峡17マイル。マリーナから約20マイル。速度5ノットとして約4時間。
余裕を見て、4時間30分とみる。
マリーナを出て港内でメインを揚げる。
赤燈台を6時43分通過。外にでると前面に多数の本船。
微風、ゼノアで少しエンジンで補助、5ノットを維持。
明石海峡では10時58分までは逆潮だが、2時間ほど、つれ潮も逆潮も感じ無い。

これだと海峡に早く着きすぎると3ノット代に艇速を落とす。
海峡に近づけば、もう転流真近で、殆ど逆潮が無いと判断していた。
これが大変な間違いと解る。
海峡前、5マイルほどから逆潮になり始める。
海峡前、1マイルほど、転流時30分前で逆潮2~3ノット。
うねりや悪い波も立ち、船が持っていかれる。
明石海峡でこんなことは初めてだ。
そこで気づく、明石海峡は何度も通っている。
しかし、それはいつも瀬戸内海から大阪湾に出るコースであった。
今回初めて大阪湾から瀬戸内海に抜ける。

行き先は淡路島の富島なので、明石海峡の南側を通る。
船は右側通行なので反対車線になる。
本船が通る水路の一番端というかチョット外(左側)を通る。
明石大橋の左側支えの少し左側(陸側)を通過。

橋を通過すると波が悪くなり強い潮、7~8ノットのスピードとなる。
30分程、悪い潮が続くが次第に収まる。

11時ごろだったせいか、海峡を通る本船は少なかった。
前からこちらスレスレにやってきたのは1艇だけ。
他の本船はもっとセンター寄りを通過していった。
同じコースを反対に通った時は時間のせいか、本船が何艇も指示が出るまで通過待ちしていた。
橋を通過した後、こちらより内側(陸側)を本船が通過して行った。


昼ごろ富島港の前に多くの漁船がいる。
網を引っ張っている船が何艇も居て、艇を止めて通過を2艇ほど待った。

赤燈台を右に見て、富島港へ入る。
広々としたところに舫いたいので、前回と同じ南岸壁に行ってみる。
このどこだったら船を着けられるかはアンカリングと同じでかなりの経験を要す。
岸壁に車がいない。良く使っているもやいが無い。などなど。
多分ここなら大丈夫ではないかと思われる場所にスターンアンカー、槍着け。
何か言われたら移動する。気にしない。と言ったセンスが必要。
2時30分、舫い完了。

となりの艇に漁師さんが何かの作業でやってくる。
ここは船が戻ってきますかと聞く。何も答えない。こりゃまずいなー。
何か言っている。どうも着けて良いと言っている様だ。
やー、一安心。住吉丸船長、ありがとうございます。
この方は無口で何も言わないが親切なようだ。
漁協に行って聞くより漁船の船長に聞いた方が良い結果が出ることが多い。

参考注意:
大阪湾から明石海峡の南側を転流時まで逆潮、以後つれ潮で抜ける時。
早めに海峡開始点まで、行っておいた方が良い。

写真:
・富島(としま)でくつろぐ、ECHO POINT
明石大橋をくぐる
・淡路島の新鮮な野菜。954円。皆さん野菜の値段を知らないでしょう。これは大変安い。品物も良い。