2019.6.2(日)
エンジンコントローラー KL TOP
今回の上架で、重要な案件として、エンジンコントローラーの新品への交換があった。
これは、ヤンマーの純正品ですので、同じ機種を使っている方は多いと思う。
「NHK MEC」か「MORSE CONTROLS」とレバー部分にあり。
以下を参考に、一度、分解チェックをお勧めします。
今使っている物は13年前、奄美大島で設置。
ヤンマーのリストに載っている優れた品だったが、品切れとない、現在はこれが通常使われいる、
とヤンマーの代理店が言っていた。
しかし、これには何度も困らされた経過がある。
取り付ける際、注意を受けた。
潮でネジが動かなくなる、グリスをネジ部分に塗っておくとのことで、そうした。
ところが、1~2年後、点検の為、ネジを外そうとするが全く動かない。
ハンマーで叩いて、ネジを緩める器具を使っても緩まない。散々やってようやく外れる。
次に、これは塩製造機か。
取り出し、内部構造を開くと全体にぎっしり、塩が詰まっている。
ケースのアルミ部分も劣化している。
コーキング剤を全てに当てて何年後かに見ると全く同じ状態。
アルミのケース部分が塩による劣化で穴が空いている所がある。
FRPで修正して使っていた。
何故、コーキングしても塩が入るのか。
これは、レバー部分の稼働部分から入るのだ。
これを防ぐには、レバー部分を覆うカバーが必要。
取り換えの原因
アクセルの調整が出来なくなる。
分解して調べると、ケーブルをコントローラー留める出っ張りが塩で劣化し、外れていた。
ステンの針金で縛り、解決はしたが、13年使ったので新品に取り換えることにする。
取り換え機種は何にするか。
取り付け説明書によると、日発テレフレックスモース製、KL TOP
電話してみると現在の社名はニッパツ・メック(株)。
ミリ、インチから始まり、面倒なやり取りの末、ようやっと同じ機種が判明。
この機種にするか検討
児島のカタログを見ると、リモコンレバーの名称で8種類も出ている。
しかも、価格が児島にしては珍しく、遥かに安い。
KL TOPは五万。児島のお勧めは26,000。
全てヤマハ製。ヤマハの方が生産量が多いのだろう。
ヤンマーの相談室の回答は、長い間、純正として使っている。
特にクレームも無いので、KL TOPが良い。
在庫もある。詳細を聞くと、現在あるのは上から見てレバーが右側のもの。
私は左側。
日本一の船大工、西浜さんにも意見を聞くとKL TOPで良いと思う。
機種はKL TOPに決定。
同じ機種なので、なにしろ、ケーブルを付け替えれば使えるのが最大の原因。
価格5万、なぜか納期2週間。ニッパツ・メック(株)に発注。
2週間後、マリーナUW1へ送ってもらう。
台座の作成
今回の工夫の要点は、本体点検が簡単に行える台座作り。
現在のboxでは本体を締めているナットは函の中にあり、箱の上部を取り外すのが大変。
台座を簡単に取り外し取り付けできる様にした。
函にL字金物を着け、台座をこの金物へ固定する。固定のネジとナットは外部なので簡単に取り外せる。
ミソは函の上部と水平にL字金物を取り付けるのでは無く、少し下げている。
つまり台座を下に引っ張っている構造です。(写真参照)
UW1ではマストトップを目の前で点検、作業できる。
私の知る限りでは、日本でこれが出来るのはUW1だけだ。
ただし、UW1でのメンテは長期契約艇のみしかできませんので、注意。
私は現地の有力な紹介者がいて、メンテ実現。今年で3回目。