古和浦二日目
2019.9.29(日)
朝、ご飯を炊き、おかず、おみおつけも作り、デッキに並べる。
食べようとした途端、陸から声。
ここは作業をするので移動して、と言われる。
食事はあきらめ、すぐ移動準備。
岸壁の舫いを外し、ケッジアンカーのバウ側のロープを外し、
アンカーロープをゆっくり引く。
無事アンカーは上げられる。
突堤の反対側に今度は槍着け。
食べ始めたところで、今度は移動中の船から声が掛かる。
海に出っ張っているので進行の邪魔。
横付けしろ。
前もやいをながーくしたままだったので、確かに海側に船体が出っ張っている。
食事を中断、即よこづけの作業に入る。
アンカーは上げないでケッジアンカーにして横付け。
ようやっと安心して朝ごはんにありつけた。
あわただしい古和浦の朝でした。
車で見えなかったが、移動の原因となった作業とは養殖いけすを船で岸壁まで移動し、魚を揚げる作業らしく網と魚が見えた。
ここで作業するといわれた岸壁の台。
つまり、13年前と違い、こちら側にはヨットは付けられませんね。
漁師たちの移動の口調は叱責調は無かったが、13年前の様に好意的でも無かった。ヨットなど丸でこないのでよそ者と言った意識なのかな。
きのうと反対側に横付けしたECHO POINT
古和浦は陸の孤島と解る。
少し近辺の状況と出来たら比較的近い長島港を見に行きたいと思い、調べる。
先ず、JRの駅は近くにない。というより遥か遠く、バスでも行くのも難しい。
日に何本かしかなく、行っても帰れない。車しか移動の手段は無い。
この古和浦で楽しむしかないと解る。
食料品を売っているのはチェーン店の中型スーパー1軒のみだ。
そこのビールを見ると、エビスとプレミアムモルツは無い。
ロング缶がないのでは無い普通サイズのが無いのだ。
5年前には地方にこう言った店もあった。
しかし、中型チェーン店では驚きの現象と言える。
古和浦は野本謙作さんの記事に
「この地方(熊野灘)で最もおすすめできる好泊地だ」とある。
記事が書かれたのが1995年、それを読んで私が古和浦を訪ねたのが13年前、2006年。
野本さんが書いた時より11年経っていた。今(2019年)からは24年の昔だ。
漁業が大変な勢いと富を生んだ時代だ。
状況が激変して当然と言える。
しかし、自然の美しさと独特の静けさは変わらず見ることが出来る。