DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

台風避難の為、徳島下松(くだまつ)競艇場横に移動

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2007.9.15(土)
デルタマリンでは夜づっと物凄いゆれ。山がゴーと鳴っている。雨も降る。いつものように4時半に起き、ご飯を炊き、おみおつけとおかずを作りながら5時の天気予報、台風予報を見る。米海軍の予報も見る。今回の台風予報は米軍と気象庁でかなりの違いがある。ただどちらも山口は台風の圏内だ。そうであれば絶対に移動しなければならない。風も強く、波もあるが、出港と決める。
今日は約3時間チョットの航海であるがたっぷり潮をかぶる予想なので真打ヘンリーロイドのオイルスキンにする。
出港準備を終え、舫いを離すとき、デルタマリンのハーバーマスターが来てくれる。手短の挨拶だけで出港。デルタマリンは南の風の通り道らしく港の外の方が風は弱い。
天気予報では午後から雨なのに朝早くから雨。雨と波のスプレーを浴びながら進む。
瀬戸内海と他の海域の天気予報の読み方は全く異なる。瀬戸内海以外では波1mと言うと油を流したような海面である。波0.5mというのは瀬戸内海以外では先ず無い。ところが瀬戸内海での波0.5mとは静かな海面では無く、確かに高さは0.5mかもしれないが海面中が小さく波立っている。ヨットで走るとシブキがズットかかってくる。私の乗っているBlueWater33はスプレーのかかり難い船だ。大きな波を受けても比較的ドライでいられる。ところが瀬戸内海ではたった0.5mの波でしぶきをかぶり通しとなる。
また、たいした風でもなく、波でもないのにローリングが激しい。
また、いままでは絶対通らない5mから10m程度の水深のところも瀬戸内海ならしょうがないと通ると必ず非常に悪い波の立つ場所となっている。遠回りでも避けたほうが良いようだ。

今日の泊地である徳山の笠戸湾に入ると湖のように静かになる。

笹戸湾入口にはグリーンヤマトマリーナというマリーナがある。私はこのマリーナではなく徳山競艇場の横にあるポンツーンを目指す。これはこの場所が湾の一番奥で台風避難にはより良いだろう。それに食料調達等ではズット便利だろうとふんだためである。
この場所は気象予報師カサヤンの航海記を見て知った。来てみると4~5年前とは違い空いているポンツーンは無い。結局、台風の南から南東の風に向かう一番外の防波堤にスターンアンカー槍付けする。着けてひと段落していると外で声、顔を出すと漁師さん。この岸壁は漁師が台風避難で船を着けるのでダメとのこと。この漁師さんが親切で港の管理者に携帯で電話し台風避難でヨットが来ていると連絡してくれる。どこなら着けられるか相談。結局着けられのはテンダーでしか渡れない防波堤だけとなる。夕方までに移動すると回答。

2時過ぎ、ポンツーンに舫っているヨットの方に人が行く。この人たちに相談してみようと追いかける。台風避難なのだが着けられポンツーンはありませんかと尋ねるとナント、メンテで来ていたお二人が空いているバースがあり着けられはずだどの回答。大丈夫なはずだから先ずこちらに移動したきたらと言ってくれる。ありがたい。
事情に詳しい石井さんに問合せてくれ係留できることになる。ありがたい。名前はわかりませんがお二人の方、ありがとうございます。安心して係留できます。
急遽、アンカーを揚げ移動しようとするが、港管理者の人がここは台風避難の漁船が来るところでアンカーその他いろいろ海底にあってアンカーが上がらないよと言っていた通り、何かに引っかかる。ウインチで引けるだけ引いておいて、双綱を引くと抜ける。絡んだ何かを一旦止めておくロープまで用意しておいたが、不要で一安心。
私は野本先生推薦の双綱を必ずアンカーに着けている。双綱はアンカーの頭の穴から細いロープを10mぐらい伸ばしアンカーロープにローリングヒッチで留めたものである。何かに引っかかった場合もアンカーの頭を引っ張ると抜ける。

ところでこの競艇場横の港について作業をしている内に11時になり新しい天気予報を見ると気象庁アメリカ海軍とも大きく朝5時とことなっている。日本海側には来ないで朝鮮半島へと向かっている。この予報が叉変わる事が無いよう望む。

夕方、食品調達と風呂屋を調査に行く。全くの期待外れ。この近辺には食料品店は全く無い。風呂は歩いて40分ぐらい。2200円。私が勝手に想像していたのだが漁師さんの家があり庶民の生活が直ぐそばで営まれていると思っていたのと異なり、街道に面した自動車販売会社など建ち並ぶ地域であった。バスで徳山まで出る以外に無い。

写真:
・ここしか着けつところが無く初めに着けた岸壁のECHO POINT。漁船の台風避難で移動を指示される。
・地元ヨットマンが使えるよに便宜を図ってくれたバースに収まるECHO POINT