DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

鞆の浦

イメージ 1

イメージ 2

2013.9.20(金)
KAZI誌はたびたび素晴らしい港として鞆の浦を紹介しながら、
いつも、一行、しかし現在、鞆の浦にはヨットを留めることは出来ません。と書かれている。
私はいつか鞆の浦にヨットで行ってみたいと思っていました。

最近、インターネットであちこち見る内、地元の人の情報とおもわれますが、
鞆の浦にヨットは係留できますとある。
・漁協に留めさせてくれとことわれば給油用ポンツーンに留められる。
日の出桟橋も水深に注意だが留められる
・後は沖留め。テンダーで給油桟橋に着ける。
以上、3つの方法でヨット、鞆の浦寄港が可能と告知されている。
少し古いいが海光丸さんの航海記でもこの給油桟橋に留めさせてもらったとある。

私が聞いた限りでは、瀬戸内海、地元の人で手広くヨット回航をしている人に聞いた時も、
鞆の浦は留められないと言っていた。
そこで、それなら実際に行ってみようと出掛けて来たわけです。

先ずは、給油ポンツーンの先端に槍着けしようと近づきました。
ところが、そのポンツーンは陸から2つ目のポンツーンで最初のポンツーとは
別のポンツーンで両者は離れていて、渡れない距離です。
これでは着けてもダメだ。
今度はアンカーを打ち、陸側ポンツーンの一番岸側に槍着けしようと除除に、
近づいていったところ、そばにいた漁師らしき人から、ここは給油ポンツーンだから、
留められ無いよ、と言われる。
と、話している内、岸から女性の声でここには留められませんヨーと呼びかけられり。
コリャーこまったなー。
しかたが無いので、アンカーをあげる。

鞆の浦の中をゆっくり、ぐるりと何回か回る。
日の出桟橋の位置が解らない。
それらしき見当を着け、今帰ってきた漁師さんの船に近づき、
ヨットを留められる所はありませんかと聞くと、
すぐさま、漁船3隻ほどの向こうなら着けられると言ってくれる。
きゃー、ラッキー。
すぐさま、沖にアンカーを打ち、空いているスペースに船を入れる。
漁師さんが、干満の差が大きいので船をズット沖に出さないといけない、
となりの漁船の頭とそろえる位離す様、指示してくれる。
前舫いが20mロープでも足りないので、仮に延長ロープを着け、
ほぼ、舫いを完了したところで、今度はどこかのおじさんが登場。
ここにヨットは着けられ無い。漁船しか着けられ無いと言われる。

それは日の出桟橋の持ち主が言っているのか、
と聞いてもあんまりはっきりした答えが無い。
少し長いやり取りが続いた。
結局、鞆の浦に留めるには沖留めして、
テンダーで通うしかないとの結論。
長いロープは後で取りに来るとして、そのまま、沈め、
沖を目指す。
湾の中央あたりにアンカーを打つ。
静かな海況が続く予報なので、一本のアンカーで降り回しとする。

テンダーて給油ポンツーンに着け、ロープを回収。
日の出鉄鋼の事務所に顔を出し、ヨットは日の出桟橋に留められませんかと聞く。
社長らしき人の説明。
漁師は皆乱暴なので、あそこにヨットを留めると、
壊されてしまう。
もう一つ、干満差が大きくヨットのキールが底を着き、
傾いてしまう。
それでヨットは留めない様にしているとの回答を貰う。納得。

ヨッティーの皆さん。
鞆の浦にヨットを係留出来る所はありません。
沖留めして、テンダーで陸に通うしかありません。
しかし、沖留めでも鞆の浦は寄港する価値あり。
また、実際にやって見て、静かな鞆の浦に沖留めも又実に楽しいものですヨ。

写真:
・湾中央に沖留めするECHO POINT
日の出桟橋。色で潮に満ち引きが解る。最初は左の上まで水があった。