DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

ニス塗装

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2008.4.17木)
ニス塗装に関して私には長い歴史がある。
最初の船は熊沢の25F、木造艇で20年弱所有していた。メンテに実に時間を
取られた。ニスの部分も多く、色々思考錯誤しながら上達を目指した。
ニスの選定にも心を配り、これと決めてズット使っていたのは有名なエピグラスの
ゴールドスパーであった。今はインターナショナルから販売されている。
10年ほど前に購入した3艇目のBW33も少しニスの部分がある。その中
でも、コンパニオンウエイのハッチ、ハッチ止め、ティラー(梶棒)は特別に
丁寧に仕上げる為、必ず家でニス塗り作業を行う。会社に出勤する前に1回塗装してから
出勤していた。

ニス塗りについてのいくつかのポイント
1)ニスに限らず、塗装の仕上がりは下地の程度により95%が決まる。
  なにしろ下地を良く作ることが第一だ。
  私の場合、ティラーその他は800番から1000番の水砥ぎで仕上げる。
2)平らな面は平らに置き、その面のみを塗る。
  立てた状態で塗らない。
  お恥ずかしい話だが私がこのことに気がついたのは塗装を始めて
  15年以上たってからだ。それまでは塗る対象のどこか吊るせる場所を探し、
  宙に吊って、縫った。そうすると一遍に殆ど全ての面を塗ることが出来る。
  ところがある時、何故か地面と平行に置いた平面を塗ったところ、
  実ににキレイな仕上がりとなったのだ。塗料も平面に塗った場合は重力に
  引っ張られ、平滑になるのだ。当然、キレイにぬれる。厚塗りをしても
  流れが筋状になったりしない。
3)最後の仕上げは少しシンナーで薄めて塗った方がキレイに仕上がる。
  塗料缶に書かれた説明には薄めないで塗るように書いてあるが、最後の
  仕上げはニスが薄い方が平滑に仕上がる。
4)8回から10回塗らないとキレイなニス塗りとはならない。
  ニス塗りは根気が要ります。
5)木材はやはりチークが一番ニス塗りで映える。
6)直射日光が当たるところでは塗らない。
  これはインターナショナルのニス塗りの項に書いてあった注意事項だ。
  英文で書かれたたこの英文塗装マニュアルを見たのは7~8年前だ。
  これってホントですかね。何故、直射日光で塗装してはダメなのだろう。
  いまだに信じがたい。私はあまり厳守していないが、ご参考までに。

#インターナショナルにはゴールドスパーの他にスクーナー対候性がある。一時、このスクーナーと
 ゴールドスパーを使っていた。特に差は感じなかった。色はゴールドスパーの方が良い様に
 思う。
#ゴールドスパーにはグロス(艶あり)とサテン(つや無し)がある。サテンは室内用だ。
 これは商品名はゴールドスパーと同じだがかなり違った塗料だ。サテンは非常に塗り易い。私は床など をこのサテンで塗った。実にキレイ艶無し状に塗れる。ただ、室内の為もあり、匂いと刺激が長く残 
 る。船内に泊まる場合はサテン塗装後、一月は於いた方が良い。
#小分け缶は東急ハンズの缶が良い。
 ゴールドスパーは2L入りなので残りを保存する必要が出る。小さな缶に3つほど分けることが多い。こ
 の小分けの缶に注意が必要だ。私の経験ではこの小分けに耐えられる缶は東急ハンズのものだけだ。近 くにある大型に大工センターにある塗装売り場にある小缶に分けたところ、一月ほど置くと上面が固ま って来て使えなくなる。東急ハンズで打っている缶は精度が良いらしく少し高価だが空気が入って固ま ることは無い。新潟精工製とあり、計量機器メーカーのものである。また、今回はやはり東急ハンズに 登場したアサヒペンの塗料小分け専門の小缶を使ってみた。油性塗料用と水生塗料用と2種ある。これ くらい専門性があれば精度も良いのではないかと予想する。新潟精工の缶よりはほんのチョット安い。
#刷毛は高いが大塚のものを使っている。ニスには梅というブランドの小刷毛が使い易くて安い。今まで
 は白熊を使っていた。