DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

函館着。ECHO POINT、初めて12ノットで走り続ける

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2009.8.16(日)
6時10分小泊港の赤灯台を交し、有名な竜飛岬を越え、函館港に1時前に入りました。
金森倉庫前、観光地の真ん中に係留です。舫いを固め1時40分。

<ECHO POINT、初めての12ノットで走り続ける>

朝、5時の天気予報を確認。
昨日夕方5時の予報と変わらず、西の風、後南西の風。波1m。
津軽海峡では強い西への流れがある。函館に向かい際には連れ潮となり有利であるが、
東の風が吹くと潮とぶつかり三角波など悪い波が立つことで知られる。
リアルタイムの海況を確認。
竜飛岬の灯台。風5m。波1.5m。
下弦の月小潮から2日目。
言うことの無い好条件。
今日の小泊から函館に向かう津軽海峡には荒れることで有名な竜飛岬がある。
強風も考慮して昨日2ポンにセットしてある。
津軽海峡だ悪い波によるローリングとピッチングは覚悟している。

アンカーはスムーズに上がる。海底は砂だった。アンカーも汚れない。
6時10分小泊港灯台を交わす。
海況は穏やか。風は2、3m。
港を出て、直ぐ北に向かわず少し北西に進み、セイルを上げその後真北にコースを取る。
竜飛岬にあまり近づかない方が良いので約2マイル距離を取っている。

1マイル(1.8KM)も進むとすぐさま潮の影響を受ける。
連れ潮だ。8.2ノットの速度となる。
5マイル程度で9ノットを示し始める。
波は悪いがそれほどでは無い。

真北に向かい竜飛岬を過ぎ函館に向かう北東へ針路を取る。
次第に速度が増してくる。10ノット代が続く。
やがて11ノット代が続く。
次についに12ノット代となる。
12ノット代が30分から1時間弱続く。怖い。
ECHO POINTは12ノットで走り続けた経験は無い。
航海計画では余裕を持って5ノットで立てる。
エンジンを使う場合は2000回転弱以上にはしない。速度は6ノット程度だ。

海面は真北に向かっていた時より静か。さざなみが立つ程度。
ローリングもピッチングもせずにただ静かに高速度で進む。
潮流で有名な潮岬、室戸岬足摺岬、関門海況など幾つか経験してきた。
その際、9ノットぐらいの急潮になると船をコントロールしずらくなる。
船主を潮に持っていかれ船首が右に左にと持っていかれるのだ。
海面も泡立つように盛り上がる。
ところが今回はじめて、静かな海面をただただ真っ直ぐ急速度で進む経験をした。
海というのはこんなこともあるのだ。
津軽海峡でもこんなことがあるのだ。

連れ潮は函館港の手前10マイル(18KM)ぐらいまで続く。
平均で8ノットぐらいだったのではないかと思う。

風は途中から北東の風となる。
メインセイルがはためくほどの真登りだ。
東の風なのに弱いためか波は一環して悪くならなかった。
函館湾内でクローズホールドぎりぎりが取れるようになったのでしばし帆走しながら、少し早めの昼食を取る。なにせ出港する時はいつも4時代に食事をしているので腹が減るのだ。

函館湾内に入り緑の島に向かう。函館開港150周年事業イベントと思われるカヌーでの家族体験をうやっているのが見える。間を抜けようととすると外に廻る様、母船のヨットから指示が見える。大きくカヌーコースを廻ったところでモーターボートが近づき今日の係留地、金森倉庫前まで案内してくれ、一人こちらに乗船し舫うまで手伝ってくれる。
ここの管理をしている水野さんの仲間か。

舫いを固めた後、金森倉庫内にある水野さん経営の宝石の店に挨拶に行く。
今は150周年イベントの方に行ってますと奥さんかな、店の女性が答える。
入港手続きだけし、名刺を渡し、よろしくお願いしますと挨拶。

上陸して先ず、徒歩20分ほどの函館駅まで行き、観光案内の資料を多量に仕入れ、係りの人に風呂の所在、幾つかある市場の場所、美味い寿司屋のなどを聞く。

港の近くに農協のスーパーがあり、予想していたように羊の肉を売っている。
きっと北海道では羊の肉が売られていると予想したのだ。予想と違ったのは北海道の羊では無くオーストラリア産であった。
恥ずかしくてチョットひとに言え無いほど買ってきて先ずビールのつまみとして炒める。
あと、夕食のおかずも明日の朝、昼も羊の予定。

写真:
・函館、金森倉庫前に舫うECHO POINT