DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

青森県下北半島、下風呂漁港着

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2009.8.20(木)
函館の防波堤を6時前に出て、青森県下北半島、下風呂漁港着。
港に入ったのは10時半ごろ。
漁協に着ける場所を確認し、移動していたりして11時半ごろ舫いを固め終わる。
今昼食と後片付けを終わりのんびりこれを書いているところ。13時。

昨日から函館出港を迷っていた。
天気予報では波1.5m後、3mである。私は2.5mの波は出ない。今回、初めて「のち」とついているが波3mの予報で出港した。函館と下北半島の最新天気予報を見て、11時ぐらい、遅くとも昼までに到着すれば後に該当しないと判断したのだ。
JUNE BRIDEが出港の際、岸壁で手伝ってくれる。ご夫妻にじゃーまたと挨拶して金森倉庫前を離れる。
天気予報どおりで覚悟していた荒天、悪い波には会わずに航海できた。難所として知られる尾真崎沖は悪い波だったがそれほどではなかった。

港に入る。岸壁は空いている。ただ、車が何台もとまっている。船が帰ってくるわけだ。アンカーを打ち一旦槍付けする。
今回は漁協に許可をもらいに行く。親切な漁協で安心して着けられる場所を2箇所指示してくれた。
イカ釣り船が戻る岸壁横の空いているスペースに舫う。いつもは槍付けだ。今回は横付け。明日6時ごろより南次に南西の風10m以上が吹き続く。船首を南に立てるためだ。

泊地。当初は下風呂港では無く大畑港に行く予定でいた。
JUNE BRIDEようこは温泉があるので下風呂港に行く予定だとのこと。
今回、次の日が風波ともに強い。移動するなら移動先も安全である必要がある。
もう一度、過去の航海記を読んでみるときらきら丸さんが普通ヨットを留める場所で波が入りもやいを切ってしまったとある。海光丸さんは下風呂港で2日10Mの風をここでしのいでいる。港を見ると明日予想される南風の吹く南側は陸で風に立てて留められそうだ。
それに天気の急変に対処し早く港に着くには下風呂の方が近い。この様なことで下風呂に決定。

昼食を食べ、下風呂温泉街を一巡りする。港の至近距離に温泉街がある。昔の懐かしい温泉街風景だ。町全体も小さい。
船に戻り航海データを作成している内に天気予報どおり雨が降ってくる。
4時過ぎ、傘を差して温泉に出かける。室町時代からある温泉なのだ。
銭湯は大湯と新湯と2つある。いかにも古くからありそうな大湯に行く。白濁した湯だ。
気持ち良さ限りなし。
洗い場は板張りだ。熱い湯とぬるい湯の二つの湯船がある。ぬるい湯も非常に熱い。
冷房など無く、窓から入る風と天でゆっくり回る大きな扇風機があるのみ。いいねー。
新湯は昨今の温泉ブームで出来た湯だろうと思っていたら菅江真澄はここにも来ており、新湯うんぬんという文章を残しているので新湯は江戸時代からあった古くからある新湯であった。
船に戻って夕食。雨はしとしと降り続く。


写真:
・下風呂港に舫うECHO POINT
・雨にけむる下風呂温泉街