DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

捕鯨基地として有名な鮎川港にやって来ました。

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2009.9.28(月)
捕鯨基地として有名な鮎川港にやって来ました。
6時過ぎ女川港岸壁を離岸。
アンカーを揚げ、静かな湾内でセイルも上げる。
湾内は鏡の様な水面。風もほとんど無い。
女川港の灯台を交わして外へ出ると。前から風が吹いて来る。
波も若干ある。
今日は狭い航路を行く。
金華山との間の航路は難所の一つでもある。
9時から風が強まる予報なので早の準備としてカッパで完全武装する。
狭い航路での強風を考慮してリーフしておく。
正解でした。このあと1時間半から2時間、悪い波に翻弄され、スプレーを浴びっぱなしでした。
一番恐れていた金華山との間の非常に狭い水路は予想に反し、静かであった。よかった。
9時40分頃、鮎川港着。
アンカーを打ち、岸壁に近づくと地元の若い人が舫いを取ってくれる。
今、片づけを終わって10時半。

鯨と言えば、和歌山の太地が有名だ。しかしヨットマンで太地に寄ったことのある人は先ずいない。
必ずみんなが寄る那智勝浦からあまりにも近すぎる為だろう。
私は太地に入港しました。
良かった。
http://blogs.yahoo.co.jp/sa3307/35890881.html

私は鯨が好きです。鯨そのものも好きですが、鯨の肉を食べるのも非常に好きなのです。
太地のスーパーには地元の人の為、鯨のいろんな種類のものを売っていた。
いろいろ買って食べました。
鮎川のスーパーにもあるかな。

町を一回りする。
昼はどこか良い店を見つけて、外で取る予定であった。
残念ながら入って食べたいという店が無い。
客が誰もいない様な店ばかりだ。
鯨料理は高い。
コンビニ風の店があったので豆腐だけ買って船で昼食。

午後はホエールランドという鯨博物館に行ってみる。
入ってみて驚いた。かなり大きな規模で予想以上の展示であった。
外に大洋漁業の巨大な捕鯨船が展示してある。
わが母港、スパ・マリーナ熱海で一番仲の良い、NOVIAの西行さんはこんな大きな船の船団長をやっていたわけだ。なかなかのものです。

鯨博物館を見て解ったが、同じ鯨の町とは言え、太地と鮎川では丸で歴史が違う。
太地は江戸時代から鯨漁で栄え、有名であった。
壮絶で悲しい物語があり、風光明美な土地で古い歴史を持っている。
一方、鮎川は明治の終わりごろから捕鯨を始め、何十戸という小さな村が近代捕鯨が発展するにつれ、発展してきた。それも世界的に捕鯨が禁止されると共に終焉を迎えることとなった。
いろんな鯨料理をスーパーで売っているどころかスーパーそのものが無い。
また、町に古い歴史を物語るものは皆無だ。
チョット予想を裏切られた。残念。
ただ、穏やかな港だ。天然の良港なのだろう。

写真:
・鮎川港に舫うECHO POINT
大洋漁業捕鯨船第十六利丸。競業相手所有だけど、西行さんはこの船のことを知ってるんじゃないかな。