DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

うねり、豪雨、霧の中、鮎川港に移動

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2015.8.10(月)
女川港→鮎川港 17.7マイル
今日移動するかどうかかなり迷った。
きのうの予報では明日火曜から波が2.5m。
一旦は台風14号の影響が納まるまで女川にいることにしようと決めた。
しかし、そうするとかなり長いこと女川に居る事になる。
女川から鮎川へのコースには早崎と二股島の間を抜ける早崎瀬戸
金華山牡鹿半島との狭い水路を通りう金華山瀬戸を通過する。
6年前、このコースでかなり難儀をした。
海況が落ち着くまで待つと何日も女川という恐れあり。
そこで、朝5時の天気予報を見て決めるが鮎川に移動するのを原則とした。
朝、5時の天気予報を見るときのう17時の予報では明日から波が2.5mであった。
ところが、今朝の予報では今日からうねりを伴い波2.5m。濃霧注意報。
私は波2.5mの時は出港しない。しかし、今の海況は落ち着いている。
霧も出ているが見通せる濃さだ。出来るだけ早く移動すれば海況も未だ穏やかだろうと出港を決定。

青空も見え、雨はふっていない。
アンカーをゆっくり揚げる。途中で何かにアンカーロープが引っ掛かっている。
あれこれ試すと直ぐ外れ、順調に揚がる。
メインを揚げ、5時30分、「かせつ」とひらがなで書かれた大きな緑ブイを左に見て通過。
早崎瀬戸を越えるころまでは濃い霧の中だが、順調に進む。
大きなうねりがある。雨が降り出す。
と、猛烈な雨となる。幸い突風は吹かない。次第に雨弱くなる。この繰り返し。
金華山牡鹿半島の間、最も狭い水路に近づく時、猛烈な雨。霧も一気に濃くなり何も見えない。
物事はとかく、こういったものだ。これで前方から大型船でも迫ってくれば舞台は揃う。
幸い、行きかう船は現れなかった。しかし、前方、周囲が全く見えなくなったのは困った。
こういう時、GPSプロッターは有難い。
チャンと予定コースを進んでいると目視できるのは精神的に安心をもたらす。
一番狭い箇所では少し霧が薄くなり、左右を見通せた。
短い航海であったが、緊張が続いた。
鮎川港が近づく頃も何度か雨と霧で周囲が全く見えなくなる。

出港が1時間遅かったら、女川に引返していただろう。

鮎川港内に入り、着ける所を物色する。
一月前と状況が変わっている。
岸壁に寄せられるのがイヤなのだが、前槍着けしたところに横付してみようと予定していた。
ところが、そこに居た漁船がいなくなっている。
ブイも無い状態で十分横付出来るスペースが空いている。
アンカーを打ち、槍着け。
舫いを岸壁から取ろうとバウに向かうと、地元の人がロープを取って、舫ってくれる。
ここに着けられますかと聞くと大丈夫との返事。一安心。
舫いを決めて9時20分。

11時の天気予報をチェック。今日、明日、あさってと波2.5mうねりを伴う。

午後、晴天となり日差しが暑い。
日が落ちて来ちてから食材仕入れと港の状況変化を見に陸に上がる。
前回来た時には工事中で入れなかった岸壁が船を着けられるようになった。
前回、アンカーを揚げるのでお世話になった勝一丸もそちらに移動していた。
食材仕入れはたった一軒、ヤマザキショップ。コンビニに生鮮、肉などを付加した店。
行ってみて驚く。無い。
庭で植物を手入れしていたおばさんに聞いて見ると、トイメンに新しく移動したとのこと。
カフェも併設した店となっていた。
野菜と缶詰を購入し艇に戻る。

鮎川の人は大きなスーパーは何処に行くのか地図で調べた所、
鮎川に電車は無く、石巻までバスでしか行けない。しかも1時間半かかる。
女川からは電車ですぐだが鮎川は半島の先端で石巻その他、都市には遥か遠いと解る。

写真:
・鮎川港に槍着けできて一安心しているECHO POINT
・艇の真後ろに日が沈む。18時9分。