DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

SEB鍋

イメージ 1

イメージ 2

2014.3.3(月)
起床時船内温度6度。
5時の天気予報をチェックして、船を沖ブイ係留から、
ポンツーンに移動。
それから朝の食事準備。おかずとおみおつけは出来て、今ごはんを炊いてます。
天気予報ではくもり時々晴れですが、全くの曇天で霧雨が落ちて来るような空模様。8:51

北風で寒いが気持ちが良いので外へ出て、デッキで食事。

今日のおかずは隣の港、真鶴で獲れたほうぼうとひらめ。
いっぺんに煮たかったので、大鍋が必要。
一番大きいのはSEBの圧力鍋だ。シュルシュル廻るところは外して普通の鍋として使用。
このSEBの圧力鍋というのはフランスでは非常にポピュラーなもので、
お母さんのトントン言うまな板の音が懐かしい様に、圧力でシュルシュル廻る音が、
フランス家庭の台所の音と知られていたものだ。
多分、100年ぐらい使われていたのではないか。
ネジで蓋を締めつける簡単構造。むやみと厚いステンレス製、大きい。
したがって非常に重い。
そこで、今の圧力鍋は皆さんがデパートで見る様に簡単に蓋が閉まる構造。軽い。
ティーファルの圧力鍋ですね。このティーファルはSEBと言う会社の製品です。
つまり、私の持っているSEB鍋の改良版なわけです。
家でも新しいのを買ったので、古い方を船に持って来て使ってます。
私はなんでも大きくて重いものが好きなんです。

この古いタイプのSEB鍋用、ゴムパッキンをチャンと今も購入出来ます。
壊れ様が無い鍋なのでフランスでは未だに使っている家庭が、何十万とあるのでしょう。
ヨーロッパのメーカーの感心なのは、この様に古い物の部品をチャント維持していることです。

最近、何年かに一度買い替え、何十年も使っている日本橋西川の蕎麦がら枕を買い替えに行ったら、
その枕は昨年で廃番になりましたと言われる。
私は子供の時から使っていたのではないか。多分明治時代から続いていた枕だと思う。
今、新製品枕が色々うんちくを述べて、10種以上並んでいる。
日本橋西川でさえこの様な状況になっってしまった。伝統はどうなってしまったのだ。

写真:
・今朝のおかず。真鶴港獲れたてほうぼうとひらめ。ひらめは残念ながら煮崩れ。
・フランスの古いSEB圧力鍋。蓋に着けるゴムパッキンは未だに買える。