DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

阿尾港に移動

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2014.10.20(月)
ヒャー、すごい雨だった。
沼島出港から阿尾港着までズット、物凄い雨。
阿尾港は日ノ御崎の手前にある小さな港。

沼島→阿尾港 22.8マイル
和歌山の予報は午後から雨。海上では風やや強い。つまり10m以上。
陸地の風は強くないので出港しようと思っている内に雨。
直ぐそばの徳島県には大雨、洪水注意報が出ている。
沼島は徳島県と言って良いほど近い。和歌山県に向かえば雨が上がるだろう。
と考えたのが甘かった。
沼島港内でメインを揚げ、7時45分、沼島赤燈台を交わす。
沼島を北側から廻り、日ノ御崎の手前にある阿尾港を目指す。
雨が次第に強まる。ドンドン強まる。
沼島から離れれば、次第の納まると思っていたが、とんでもない。
いまでに無いほどの激しい雨。
雨で先が見えない。コリャー困った。
このコースは本船航路を斜めに横断する。
霧の出ているのだろう。殆ど視界が利かなくなる。危険だ。
これほどの雨はそんなに長くは続かないだろうと思っていたが、続いた。
阿尾につくまで続いてしまった。

波も高く、かなりどんぶらこ、どんぶらこする。
燃料が少なくなるとエンジンが空気を吸う可能性あり。
雨が上がったら給油しようと思っていた。
ポリタンから移す時に燃料に雨が入ってしまうのを避けたい。
いつまで待っても止まない。
少しぐらい雨が入ってもしょうがない。
少しはましだろうとホロを上に掛け、給油。

遠くに網を引く漁船群が見える。
こちらは斜めに進んでいるので、次第に近づく。
向こうは危険を察知して点灯ライトと強い発光ライトを付け警告する。
3度漁船を避け、網を避け大きく後に廻った。

阿尾港まで3マイルほどの所で、ボーボーと無敵の渓谷。
一番恐れていた状況に遭遇。
霧と雨の中。すぐ右手に薄ぼんやりと巨大船。
黒い塊に見え、双眼鏡で見てもどちらが船首か解らない。
ようやく船首が真っすぐこちらに向いているのを確認。
さらにボーボー。
至急、針路を変更。
どうにかさけることが出来た。

波も大きかったが、阿尾港に入ると納まる。

スターンアンカー、槍着けで舫いを固めて終わって、12時20分

港に入ってから時々雨が止み、何かの作業をすると直ぐまた降って来る。
結局、陸に上がったのは舫いを決めるときだけ。
ズット艇内で夜を迎える。

写真:
・阿尾港に舫うECHO POINT。
 雨で、艇を舫う以外岸壁に降りなかったので、翌朝の写真。
・阿尾港の神社、白髭神社。地域の人が大事にしていることが、参拝すると良く解る。
 小さいけど、立派な神社です。