DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

大三島 宮之浦港に移動。恐るべし猫瀬戸

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2018.9.10(月)
天気予報で風10m以上。
私は10m以上の場合は出ないことにしている。
しかし、強風注意報は出て無い。
観音でゆっくりすることも考えたが、早く船旅へ出たい。
そこで出港と決める。マリーナでメインをリーフ。

今日は大三島 宮之浦港を目指す。
そうです、音戸の瀬戸を通ります。
音戸の瀬戸の転流は呉の満潮時から1.5~2時間後、以後は南流(北から南に流れる)となる。
2018.9.1の呉の満潮は9時57分。従って音戸の瀬戸の転流は11時半から12時。

音戸の瀬戸まで11.5マイル、艇速5ノットとして2時間17分。
9時半出港と決める。

観音マリーナの灯台を9時20分通過。
外ですぐリーフしてあるメインを揚げる。

音戸の瀬戸までの狭い航路は実に特殊だ。
前から後ろから。
特に左から右、右から左と針路を遮って連絡船が迫ってくる。
緊張しっぱなし、ズット立って操船。

時には巨大な軍艦まで出現する。

時間調整しながら、音戸の瀬戸入り口9時半到着。
9時40分には音戸の瀬戸を通過。

今回は急に本船が前面に出現することも無く、無事、音戸の瀬戸を通過出来た。

ここでジブを揚げる予定であったが、今まで北の風であったのが、
広い水面に出たところで、ヨット真上りの法則どおり前面から風の吹く、東の風に変わる。

広島観音から大三島へ至る時、先ず重要なのが音戸の瀬戸
その先に猫瀬戸があるが、これは水路も広く、特に転流等を考慮する必要が無いと認識していた。
これで音戸の瀬戸から猫瀬戸を通って大三島に行くのは3回目だ。

猫瀬戸、遅るべし。
猫瀬戸に近づくと逆潮2ノット。艇速3ノットしか出ない。次第に艇速2ノットに下がる。
橋に近づくと全然進まない。艇速を見ると1ノット以下。

こんなことは初めてだ。
猫瀬戸は転流等は考慮しなくて良いは間違い。
今日は大潮ということもあるが、猫瀬戸は大変な反流を生じることを知っておくべきだ。

一面、大きな渦。
時に潮が大きな波を立てる。
艇は左右に持っていかれる。
艇速は殆ど0。

不思議なのはオートパイロットがこの様な場合、悲鳴を上げる。
しかし、猫瀬戸の渦の中ではチャント機能している。

私は基本的にエンジンを2500回転以上にはしない。
しかし、今回は艇が進まないので、2700回転に揚げる。
それでも1ノット以下、良くて1ノット。

橋を越えて、しばらく進んでから、通常の速度となる。

今日はついていない。
大三島に着くまでズット逆潮。

すっかり、時間を取られ、17時20分。大三島宮之浦、屋根付き豪華桟橋に舫い完了。

猫瀬戸恐るべし。

写真:
大三島宮之浦、屋根付き豪華桟橋委に舫うECHO POINT
・宮之浦の美しい夕景色。18時34分。
音戸の瀬戸の橋
音戸の瀬戸の手前で巨大軍艦に遭遇