ホテル川久(かわきゅう)
綱不知にはホテル川久がある。
私は、このホテルを建設時から知っている。
新建築がその建築経過を紹介し、竣工後、華々しく公開して、詳細まで見ている。
しかし、何年か後、経営者はこのホテルを手放さざるを得なくなった。
自分の手から、このホテルが他者に移るとき、
この、他に無い意識で独自なホテルを企画、進行、遂行した女社長の悲しみは、
いかばかりであったろう。
との思いと、一部老朽化した部分の修復は、もうイタリアから一流の職人を呼ぶわけには行かず、
かなり悲惨な状況も見えるとの、噂も耳にはいり、
そんなものは見たく無い、と今まで、そばまでも行ってなかった。
しかし、やはり一度は入って、自分の目で見て置こうと思い始めた。
ホテル川久の「うんちく」は色々、ネットで見られるのでそちらを参考にしてください。
追記:
次の日、那智に向けて出港。
左に川久を見ながら、次第に正面の全体像が目に入る。
川久の正面は海に向いている。
車で陸から入る際に目に入るファサッドも独自の姿が美しい。
確かに美しいが、陸からの姿は裏ですね。
このホテルは海から眺める姿が正面です。
設計者は、客は海からアプローチし、
桟橋に着け、海側からこのホテルに入る様、意図したのではないか。
そうでなければ、川久の本来の姿を自分の目で見ることは出来ない。
オープン時は海からアプローチしたのではないか。
地元の人にこの考えを訪ねたところ、いや、やはり最初から今の入り方だったそうだ。
このホテルの前身は、天皇陛下も何度か泊まった由緒ある日本旅館だった。
その時も入り方は同じとのことであった。
川久の本当の姿をどれだけの人が自分で見たろう。
私は出港の前日は航海時の食事造りその他で先ず温泉にはいかない。
しかし、白浜の温泉は特別。
夕方、白良湯へ。アー気持ち良かった。
写真:
・ホテル正面
・左の塔
・入って、ロビー
・同じく
・柱
・柱上部
・ロビーの床。
1階ロビー
・ロビー
・拡大
・拡大
・ロビー床
・シャンデリア
・おしぼり置き
・床
・床
・家具
・家具
・スタンド
・スタンド
・スタンウエイのピアノ
・シンボル
初めて見上げて見る。巨大なものだ。
フラナガンの作と聞いた覚えがあるが、フラナガンが一ホテルの為に作品を作るかなー