DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

和歌山県の白浜に到着

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2007.10.19(金)
夜中1時ごろ起きて船の移動を行う。朝4時ごろが最引き潮時であるが念の為、魚探で現在の深さを確認する。計算では10cm位のぎりぎり余地である。もう一つ、天候が悪化しており風が強まるおそれもある。渓流した細長い岸壁は真っ直ぐで無く、途中がへこんでおりへたをすると俵フェンダーでもすっぽりおさまり強風が岸壁にハルを直打ち付ける恐れがある。大事を想定して船を移動することにする。先ず水深が沖よりが深いだろうと、魚箪で深さを見ながら4本のもやいを外し前に移動する。同じだ。もっと最先端まで移動する。チョット深くなるがほぼ同じ。結局、4本のもやいを使って突き当たりの岸壁の左隅に移動させる。
最初からこの岸壁に着けることは考えたが大きな漁船が止まっており、左隅はヨット1艇分は留められる余地はあったのだが、さしさわりのない細長岸壁係留を決めた。夜、漁船は出港しており十分あいている。朝方かえって来ても良いように左隅に舫う。舫い終わって2時。安心して寝る。

昨年は田辺港に入ったが泉大津の上田さんが白浜の方が良いと地元の三川さんを紹介してくれる。白浜は入港が非常に難しい。過去に座礁した人がいっぱいいる。昨夜、インターネットで白浜の情報を集め、WAY POINTを設定し、航路データを作成する。

朝5時の天気予報を見ると天気は下り坂で明日は波風とも大きく出港できない可能性が大である。あさっても同様で3日間阿尾港に居続ける可能性がある。
今日移動すれば白浜で何日か過ごせる。移動することに決定し、雨の中を出港する。

一人でまあ、来れたが、条件は悪かった。航海中、もやがかかってごく近くしか見えない。畠島を廻ってポンツーンを真っ直ぐ目指すと前にいかだがとうせんぼしている。雨が猛烈に降ってくる。視界が極度に悪くなる。このいかだを避けたところで、目の前に水面すれすれの石や、色が茶色で明らかに浅瀬とわかるところが現れる。再度、元の位置に戻りなおして、再度進路を進む。ポンツーンらしきものが右手に見え、ヨットが1艇とまっている。これがフェリー乗り場でこの奥に今は使われていないヨットが係留できるポンツーンがあるのだろうと先へ少し進むが無い。さっきのポンツーンしかないなと後戻りし、三川さんに電話を掛けようと携帯の番号を押そうとしたところでヨットから人が出てきて手を振る。手を振ってくれたのが三川さんであった。

三川さんが車で白浜の要所に連れて行ってくれる。白良浜。円月島。風呂は一番近い白良湯、岬の先端にある源泉崎の湯、これも近い牟礼の湯。美味しい店、きらく。おいしいお好み焼きキリン。きらくのとなりにあるコインランドリー。白良湯の前にある大型スーパー。係留地の直ぐ近くにある中型スーパーと生活に必要なところから白浜の名所ピックアップを案内してくれる。
私のもう一つの興味、確か白浜には15年以上前にこりにこったホテルが建築されたはずでそのことを尋ねるとすぐそのホテルの前まで案内してくれる。ホテル川久(かわきゅう)である。かって建築雑誌を騒がしたホテルだ。
http://www.hotel-kawakyu.jp/
フランスやイタリアから職人をよび、材料も現地から厳選して持ち込み信じられないほど徹底してこだわった作りのホテルである。
三川さんの話では400億の費用を投入したそうだ。ただ、現在はオーナーも変わり、外人の職人を呼ぶには費用がかかり傷みがかなり進んでいるとのことであった。

昼食は少しおそくなったが、2時過ぎに三川さんが教えてくれたきらくで、少し奮発してきらく御膳2100円を食す。

夕方、早速白良湯に行く。白浜の景色を見下ろしながら気持ちの良い温泉を楽しむ。へんにスパ近代施設ではなく、日本家屋の昔の温泉を味わうことが出来、すっかりくつろぐ。帰り道にある推薦の店、キリンで夕食を取って空船に戻る。白浜に来て良かった。