DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

関東の海の難所石廊崎を越え、東伊豆下田に戻ってきました。

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2007.11.20(火)
きのう夕方5時の天気予報では今日の早くは海も穏やかなはずで出港するつもりであった。しかし、寝ていて朝方になっても風が鳴る音がする。外にでると風が結構ある。時々ブローも吹く。朝5時の天気予報を見ると悪い方に変わっている。波、1.5m後2.5m。となっている。風も北西の風やや強くとなる。明日は波2mだったのが3mへと変わる。北西の風が強いと変わる。考えたがやはり安全を見て出港停止と決める。かぜが西から北西に変わると余計岸壁に寄せられる。西の風やや強くで台風並みだったので、「北西の風強く」だと風はより強く、かぶる波渋きも多いだろう。船を岸壁中央に移動し、もやいも全て取り直そうと準備を始める。

しかし、急に待てよ。と思う。この北西のブローが吹くのも妻良の西風と同じで風道で特に強いのではないか。よし出港しようと決める。石廊崎灯台の風速を見ると7m。次第に強くはなっている。

一旦、出港停止を決めたので遅い8時半ごろの出港となる。かなり、覚悟して出港する。石廊崎は関東の海の難所である。下田まで来るヨットマンは多数いるが、石廊崎を越えて西伊豆まで行くのはぐっと減る。港湾案内によれば「神子元島付近は相模湾遠州灘との中間に位置するので両方から気象上の影響を受けて特に変化しやすく、なんらの前兆も無く南西の強風が北西の強風に、またその逆に変わることがしばしばある。これら強風と強い潮流のため、この付近の海上三角波が生じ、海難を起こす」また「この海域は険礁が多く、通航船も非常に多くて乗り上げ・衝突の海難多発地帯である」と書かれている。大きな伊豆半島の先端が石廊崎なのでその東と西では海況が全く異なることが多い。

石廊崎を越えるまでが勝負だと気負い込んで進む。風は予想通り、妻良新港より外海で出た方が少し弱いぐらいであった。最初の2マイルぐらいは真のぼりだがたいしてスプレーを浴びない。直ぐアビームの方向に進路を取る。石廊崎のへ近づき、石廊崎を越えた点をWAYPOINTとしコースを取ると全くの真追手となる。波が気にならない。ラッキー!

石廊崎を越える。イヤー、戻って来たなーといった感じがひとしおであった。

石廊崎に一番近いところは潮も波も当然大きかったが、今日もっとも波と潮が大きかったのは下田港に進路をとる地点から1.5マイル手前の左右に険礁があるところを通過するときであった。

下田港は大きく広く、有名な天然の良港である。風も波も湾奥に行くとはるかに静かになる。いつも留める場所、川に数珠つなぎになっているヨットの一番外側に横抱きして無事係留完了。12時半着。

関東に帰って来ました。

目の前にあるコインランドリーで洗濯と乾燥を完了。
4時半ごろ明るい内にと5~6分にある温泉銭湯に行き、今帰って夕食の準備中17時40分。

夕方5時の天気予報を見ると今は10m以上の風になっているので妻良にいたらビュービュー風が吹いて船は揺られ続けているだろう。明日、伊豆南 では 北西の風強く波3m。あさっては西の風強く波同じく3m。妻良にいたらどうであったろう。下田では同じ伊豆南なのに船は全く揺れないし風も殆ど感じ無い。
何たる違い。

写真:
・2007.11.20(火)10時ごろの海から見る石廊崎
石廊崎の手前にある美しい中木。昔、GPSもオートパイロットも無く、24Fの艇でやってきたっけ。若かったとはいえ、シングルハンドで良く来たよな。