2011.2.27(日)
閑話休題。
ヨットとは関係ありませんが、この何年かで読んだもっとも面白い本を紹介。
反町茂雄著、一古書肆の思い出。五巻。
それぞれ内容が濃く、読むのに時間を要するが、五巻を息も着かず読んでしまう。
・修業時代
・賈(かいひと)を待つ者
・古典籍の奔流横溢
・激流に棹さして
・賑わいは夢のごとく
続いて
天理図書館の善本稀書
その名を山本夏彦の著書で知っていたがどんな人か全く知らなかった。
反町茂雄の日本文化への貢献は実に深く巨大だと知る。
この様な人がいたのだ。
先日、ドコモの高速データ通信が故障した。
代替機が借りられるドコモ店が笹塚店しかなく出かけて行ったところ、
直ぐ側に昔の様な本格的古本屋を発見。
珍しく吉川幸次郎の本があり購入。懐かしく読む。大昔愛読したものだ。
徂徠、仁斎、宣長への言及など実に優れた指摘となっている。
中国文学が読めて書けて、中国で最高の教養を持つ人々にも尊敬される中国文学者が今、日本にいるのか。
現在、裾野のレベルアップのみが話題になる。
頂をさらに高める視点は何処に行ったのか。大学の最大の目的はそこにあるのだ。
マスコミは就職斡旋所としてしか見ていない。
吉川幸次郎はさておき、その本屋で反町茂雄の本を発見し、1冊購入。
あまりの面白さに、続き2冊を購入。天理図書館の善本稀書もあったので買う。
面白さが益々高じて続きを求めインターネットで残り2冊を注文。
一古書肆の思い出。五巻。はインターネットで揃いを1万円代で買えます。
興味を感じた方は是非ご購入をお進めします。
吉川幸次郎の本は何冊も持っていた。
全て売ってしまったか破棄してしまった。
私は感動したとはいえ、いつまでもその本に拘泥していてはいけない。
という考えがあり、多くの本を購入し読んできたが、全て処分してきた。
知り合ってすぐ、私の数少ない友達、村田東治が全く同じ事を言うのを聞いて実に驚いたのを記憶している。