DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

初めての港、島の越港にやってきました

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2015.7.3(金)
初めての港、島の越(しまのこし)港にやってきました。
港に入ったところ、大型作業船が港を塞いでいるので驚きました。
山がせまり、私の好きな情景です。
上陸が楽しみだ。11:30

うーん、この自然に囲まれた小さな港も津波の被害が想像以上であった。
海寄りの平らな地域にはコンビニどころか、店も民家も全く無い。ただの更地だ。
港にはクレーンを積んだ大型作業船、海沿いの陸にはクレーンと破壊の機器が動き廻っている。

船を着ける所を探してデットスローで港内一周。
岸壁に舫いが無く、海にブイも無い所を見つけて、スターンアンカー槍着け。
舫い調整、デッキ整理をしているところに島の越、地元の人二人が声を掛けてくる。
震災後、漁をする人も減り、船もへっている。
前はヨットが来ても留める余地がなかったりした。
震災後はこのヨットが初めてだ、とのこと。
お二人ともタクシーの運転手。
クルーズ船のお客を今度はタクシーでいろいろご案内する定番コースを運営している様だ。

港には一つだけ、真新しいきれいな建物がある。
新しく作られた「北山崎断崖クルーズ船」の発着所だ。
トイレは全てウォシュレット。きれいにデザインされている。
港で物を売っている場所は此処だけ。それもほんの少しの品物。
クルーズ船は北山崎の絶壁を巡る50分の旅。
日に4便出ている。
観光コースに取り込まれているらしく、大きな観光バスが止まっていた。

港から歩いて三陸鉄道「島の越駅」まで行って見る。
途中の道は、重機によるもうもうたる土煙りの中を進む。
ユニークな形の新しい駅舎。
未だ、歩いて行く道しか出来ていない。此処にも若干の物は売っていた。
港まで戻り、山側の道を登ってみる。
高い所にあるので、津波を免れた住宅街だ。
きれいに整えられている。しかし、住宅のみ。
港に戻り、一番端の松島という小山まで行ってみる。
廻りを工事中、進入禁止。
これだ島の越全てを廻ってしまった。

断崖の下で長い歴史を持った小さな港を想像していた。
自然の良さは今も味わうことは出来るが、残念ながら人の営みは全て消滅してしまった。
港側には家を建てることは禁止されている。

宮古港→島の越漁港 20.1マイル
宮古でも夜中の2時に船が出る。
早めに起きる。
5時の天気予報。高潮注意報のみ。濃霧注意報が出て無い。いままでに無い事だ。
メインを揚げ、5:50オンコース。
初めての港なので、魚網が心配であった。
港湾案内を参考に白燈台を沖から真西にみるコースを設定。
正解であった。設定コースで魚網をかわせた。
進行方向左(南)側のみ魚網。右(北)には無かった。これは津波後遺症で今後設置される可能性あり。
白燈台手前の右一文字は後の景色と一体となり、直前まで丸で解らない。
港湾案内にある左の一文字は確認できなかった。
入口はかなり狭い。
今のところ、工事船が占拠している。
奥が漁船だまりだが、ぎっちり詰まってはおらず、空いた所もある。
空いているらしい岸壁に私はスターンアンカー槍着けで留めた。
10:10舫い完了。

写真:
・島の越港に舫うECHO POINT
三陸鉄道「島の越駅」
・この神社の土台まで津波が来たとの碑あり