DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

前舫いを50mのばす

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2016.5.8(日)
夜中からゴーゴーと風の音。
いつもの様に4時起床。
ご飯を食べ少し明るくなったとこでデッキに出てみると猛烈な風。
とても出らる状態ではない。
予報には無いことだ。
こういう際は今、どんな風が実際に吹いているのか、
予報では無く事実を知る必要がある。
これに便利なのが海上保安庁のmics。
安乗に近いのは大王崎灯台
大王崎で9mの風。
えー、安乗ではそんな風では無い。
そう言えば、前も北の風のとき、ものすごい風が吹いた。
ここは北の風のとおり道なのだ。
少し収まったら出港使用と思う。

いつまでたっても、出港できるほど、風が納まらない。
一番の問題点はアンカー。
舫いを外しアンカーを引いて行くことになる。
アンカーは小さい船、中型の船に取り囲まれた中に出来るだけ長く打ってある。
アンカーを揚げに行くと船が風に押され、漁船郡の中に突っ込んでしまう。

風が納まるのを待って、航海データ作りを行う。
行ったことの無い港への計画航路などだ。
1時間ほどかかったが、まだ、風は落ちない。

ふと、浮かぶ。私の場合、この様にいつもフト浮かぶのだ。
前もやいを外すから船が風に流されてしまうのだ。

風は真北で船を真後ろに押している
前もやいを岸壁につないだまま、ドンドンながくしていったら、
アンカーの上まで行くことができるのではないか。
やってみました。アンカーロープの古いのと長いシートを結び、50m以上を作る。
先ず沈める為にアンカーロープに付けていた小型アンカーを引っ張り揚げる。
岸壁に舫い、今まで岸壁に付けていた舫いは全て外す。
ドンドン艇は風に押されて風下に流される。途中で固定し、アンカーロープを手繰り寄せる。
この繰り返し。
予想に反したのは大きな重たい33フィートの艇が真横になったり、
横に流れたりすることであった。

しかし、上手くいったのです。
艇はアンカーの真上まで移動し、双綱を引くとスムーズに上がってきた。
今度は1本の長い長い舫いロープを手繰り寄せ、再度いままでのもやいを再度付け直す。
後ろはフリーだが、真後ろに押され、ちゃんと風にたっている。

風があったもアンカーが無ければ、状況によっては出せないことは無い。
2本と3本を事前にセットし、11時に安乗を離岸。
五箇所湾、志摩ヨットハーバーに向かった

写真:
・モニター代わりに使っている小型アンカー