夜中からゴーゴーと風の音。
いつもの様に4時起床。
ご飯を食べ少し明るくなったとこでデッキに出てみると猛烈な風。
とても出らる状態ではない。
予報には無いことだ。
こういう際は今、どんな風が実際に吹いているのか、
予報では無く事実を知る必要がある。
これに便利なのが海上保安庁のmics。
安乗に近いのは大王崎灯台。
大王崎で9mの風。
えー、安乗ではそんな風では無い。
そう言えば、前も北の風のとき、ものすごい風が吹いた。
ここは北の風のとおり道なのだ。
少し収まったら出港使用と思う。
いつまでたっても、出港できるほど、風が納まらない。
一番の問題点はアンカー。
舫いを外しアンカーを引いて行くことになる。
アンカーは小さい船、中型の船に取り囲まれた中に出来るだけ長く打ってある。
アンカーを揚げに行くと船が風に押され、漁船郡の中に突っ込んでしまう。
風が納まるのを待って、航海データ作りを行う。
行ったことの無い港への計画航路などだ。
1時間ほどかかったが、まだ、風は落ちない。
ふと、浮かぶ。私の場合、この様にいつもフト浮かぶのだ。
前もやいを外すから船が風に流されてしまうのだ。
風は真北で船を真後ろに押している
前もやいを岸壁につないだまま、ドンドンながくしていったら、
アンカーの上まで行くことができるのではないか。
やってみました。アンカーロープの古いのと長いシートを結び、50m以上を作る。
先ず沈める為にアンカーロープに付けていた小型アンカーを引っ張り揚げる。
岸壁に舫い、今まで岸壁に付けていた舫いは全て外す。
ドンドン艇は風に押されて風下に流される。途中で固定し、アンカーロープを手繰り寄せる。
この繰り返し。
予想に反したのは大きな重たい33フィートの艇が真横になったり、
横に流れたりすることであった。
しかし、上手くいったのです。
艇はアンカーの真上まで移動し、双綱を引くとスムーズに上がってきた。
今度は1本の長い長い舫いロープを手繰り寄せ、再度いままでのもやいを再度付け直す。
後ろはフリーだが、真後ろに押され、ちゃんと風にたっている。
風があったもアンカーが無ければ、状況によっては出せないことは無い。
2本と3本を事前にセットし、11時に安乗を離岸。
五箇所湾、志摩ヨットハーバーに向かった
写真:
・モニター代わりに使っている小型アンカー