DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

初めて相生港にやって来ました

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2916.7.29(金)
相生港にやってきました。初めてです。
多分、ネットで紹介されたことは無いと思います。
私は9年前、奄美大島の素晴らしい泊地、阿鉄湾で御一緒したCANONさんの母港ということで知りました。
http://blogs.yahoo.co.jp/sa3307/46826844.html
いつかは訪れたいと思っていた港です。
瀬戸内海の航海地検討で港湾案内を見ていたら、
相生港は3方を山に囲まれ、冬季の西~西北西の強風時でも港内は静穏である。とあり早速行ってみたくなりました。

一旦、2時半に目が覚める、あまりに早いので寝る。次に3時半に目が覚める。早いが起きる。
前日作っておいた食事を済まし、5時半には出港、と行きたいところが、アクシデント発生。
隣の漁船に迷惑が掛からない様にアンカーロープにモニターを沈めてある。
私はモニター代わりに、小型のアンカーをつかっている。
昔のボートショウで毎回、アンカーの実演をやっていたあのアンカーです。
前舫いを外し、モニターを引き上げ様としたが全く上がってこない。
何かに噛んでいるのだ。
船を移動して、引っ張ったり、ウインチで目いっぱい引いたりしたがびくともしない。初めての経験だ。
これは潜って調べるしかない。
朝の5時代なので漁師は出港済みで港には誰も居ないので、下着のパンツだけでになって潜る。
満潮時なのでアンカーがからんでいる所まで潜れるか懸念した。
水中メガネにシュノーケルでアンカーロープを引っ張りながら水中を海底へと辿る。
なんとか、海底のアンカーまでたどり着く。
ナント、小型アンカーが海底の鉄板?にしっかり、深く噛んでいるのだ。これではどうやっても揚るはずがない。
アンカーロープの力がかかっているので、小型アンカーはびくともしない。
水上に出て艇に登り、アンカーロープを緩め、もう一度潜り、小型アンカーを無事外す。
次に本来のアンカー揚げに着手。しっかり海底に噛んでいたが、双綱を使いアンカーも揚る。
3~40分、損したかな。
港内でメインを揚げ、富島港赤燈台を6時30分通過。

港の外へ出ると、一面に漁船。富島の船と思われる。港の直ぐ外で漁をしている。
時々、それらの船を避けながら進路を保つ。
この進路は明石海峡を行き来する船を横断することになる。
本船は少なかった。
気がついたときには、後ろから大型船が2杯、右舷側、左舷側に近づいていた。チョット驚く。
向こうが、こちらを避けてくれていた。

超巨大線などが、何艇か止まって浮かんでいる。こまるのはこの動いているのか止まっているのかが解らない船だ。
とまっていると解るまで、神経を使う。

私は日本沿岸航海では20万分の一の海図を使うが、瀬戸内海は125000分の一だ。
それでも相生港の手前、島がいくつかあり、それは神経を集中して細かくチェックしないと見落とす程、小さい。
君島や地ノ唐荷島などホント小さい。
しかし、海図に設定した航路で無事通過。勿論そばを船で通れば大きい。
陸側はエンエンと工場地帯だったが、相生に近づくころから緑の山、緑の島と瀬戸内海らしい景色となる。
しかし、相生湾に入っていくとプラントでは無いが、大きな鉄工所の様な工場地帯となる。

奥の漁港を目指す。途中、埋立地の奥にマリーナあり。
ただ、ポンツーンが並んでいるだけの施設の様だが、何十艇か係留されている。
廻りには何も無く、全くさびしいところだ。
それを右に見ながらさらに進む。
細くくびれたところを抜けると右手に防波堤で囲まれた漁港がある。
小さな赤と白の標識がある。
かなり狭い。殆どガラ開き。漁港といっても小さな漁船、6艇ていどが南に向かって槍着けされている。
南風なので、その左が広くあいている岸壁に着けたかったが、前に車が並んでいたので、帰ってくるかもしれない。

広く空いている、東岸壁に槍着けしようとスターンアンカーを打ち岸壁に近づく。
ここが南風の通り道なのか、急に南風が強くなる。
船首がすぐ流されてしまう。
何度がやり直すが上手く着けられない。
アンカーロープを手繰り寄せ、初めからやり直す形でアプローチ。
流されても良い様に目的のビットよりかなり右を目当てに近づきようやっと、前舫いを取る。
槍着けのコツは何度でもやる。うまくいかなくてもそれが普通だと何も気にしないことだ。
舫い完了、12時半。

この小さな港に相生市水産物市場がある。魚を売っているだけでなく、食堂もある。
買った魚をバベキュー風に自分で料理する施設もあるようだ。
チョット覗く。
この施設の横に流しを発見。ここで水は取れる。
トイレは市立の施設としては信じられないことだが工事現場用のものしかなかった。
そのかわり、5分ばかりに真新しいなぎさホールという文化施設に、新品できれいなウォシュレットあり。

1.5kmほどに道の駅、海の駅があるので歩いて行ってみる。20分ほどか。
水路の反対側に続く巨大工場にIHIと表示。
石川島播磨の工場なのか。
釜石の新日鉄と似ている。
そう言えば、IHI石川島「播磨」だ。相生、この地は播磨の国だ。
石川島播磨は播磨で誕生したのかな。
私の学生頃は、石川島播磨と言えば国家より安定した強固な企業と言った印象であった。
入るのは非常に難しかった。
造船産業が盛んな時はこの相生の工場は割れんばかりの盛況であったと記載されている。

道の駅。
地元の農産物、魚、だけでなくレストランがいくつもある。
大規模な温泉もある。
ナント、その前にイオンの大型スーパーもあるではないか。インターネットで探そうと思っていたのだ。これで生活できる。
岸壁に何艇かのヨットが係留されている。
立派なポンツーンもある。
海の駅の詳細を知りたくて事務所へ。
相生は兵庫県。ポンツーンは神戸と同じ。1泊10mで8000円弱と関東より高いぐらいだ。とても留められない。
炎天下、あまりにも暑かったので、ビールと道の駅で魚、豆腐を仕入れ艇に戻り、即飲む。

早朝、海にもぐったりしたので、早くサッパリしたくて夕方、温泉へ。750円。
船に戻り、デッキで夕涼み。風があり気持ちよい。船内は暖ったまってしまっているのだ。

写真:
・初めての相生港を珍しげに見るECHO POINT
・相生港に入る前の緑の景色
相生市水産物市場の魚
・19時27分、相生港の西の空