DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

宮之浦港に移動。犬島で三分一 博志の精錬所美術館を見る

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2016.8.10(水)
直島、本村港から宮之浦港に移動しました。
6時出港、7時宮之浦桟橋に舫い完了。ここは有料です。

宮之浦は本村港の反対側にあるので、北からも南からもほぼ同じ距離。
若干、短いのと、針路をあまり変えなくて済む北から回る。
北まで行き、南に針路を替えたところで、前から本船。針路を譲る。

直島と島との間を縫うように進むのだが、葛島との間は潮がきつく、船が潮に針路を取られる。
宮ノ浦に入る直前、荒神島との間も潮がきつく船の針路を取られる。
その上、狭い島との間で大型フェリーと行き会い、かなり島に近づき、フェリーを避ける。
係留してよい指定の桟橋は海から見て右側。
以前は3日前に予約のこと。当日ついた場合は観光案内所に届けることと張り紙があった。
きのう、念のためチェックしたら、当日うんぬんは省かれていたので、きのうの内に予約。

9時20分の高速船で豊島経由、犬島に行く。
豊島まで620円、ほぼ同じ距離なのに犬島まで行くと1850円。直島は香川県、犬島は岡山県
役所の作ったパンフレットによれば周囲約4km。
良質な花崗岩の産出、精錬所の運営などで、かっての人口は5~6000人。今は50人。
この地に三分一 博志の精錬所美術館がある。それが見たくてきました。
美術館の入館料を聞くと、美術館だけの入館料は無く、6つの家プロジェクトの見学も含め2060円。通年。高い。

明治41年(1909)に犬島に精錬所が建設された。燃料の高騰により、10年で操業停止。後はそのままとなり、廃墟となった。
その精錬所の廃墟を下地に三分一 博志の精錬所美術館が建設された。
その美術館を見に、たった人口50人、周囲4kmの小さな島を多く人、若い人、外国の人が訪れるようになった。
私は知らなかった。置いてあったJAを見たら、2008年に精錬所美術館が建設されていたのだ。
遅きに失したが、見ることが出来て良かった。
往復3700円、入館料2060円、計5760円、昼1080円、合計6840円と費用が掛かるが、素晴らしい体験が出来る。

美術館は色々な美術品を見せるのでは無く、柳幸典の作品のみ。それも建築と一体となった作品だ。
鏡を使ったトリック的作品が2点。
あとは松涛にあった三島由紀夫の家を解体した部材を材料に建築と一体となった作品、部屋がある。
もう一つ三島由紀夫自衛隊での自決に当たっての「檄文」を素材にした作品。
これには驚いたね。
多分、三島由紀夫と現代美術の融合というので文学的なものだろうと多くの人が判断したのだろう。
良くわからないので、だれも何も言わないがこれは大変なものです。
三島を神様にしている。
三島の精神は死んでいないのだ。日本に生き続けているのだ。それも柳幸典が行うとは。

柳幸典は海外で知られている、世に知られる前から瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクター、北川フラムが注目し、
日本に紹介した。
代表作は蟻が生きたまま巣を作っていく様を美術として見せるもの。
私も何十年も前、何回も北川フラムのヒルサイドギャラリーで見ている。
かっては連絡がヒルサイドから来ていたので、作家が変わるごとに私はヒルサイドギャライー展の作品を見ている。

精錬所美術館の他に直島と同じように家プロジェクトがある。
作家作品に応じて、それぞれの入れ物である建築を妹尾和世が行っている。6作品あるが、その一つは妹尾和世の東屋。

3時10分の船で直島への帰途につく。
炎天下を歩いたのでビールが欲しい。マズイことに宮ノ浦にはセブンイレブンがあるのだ。
先ず、ロング缶を買ってすぐ飲んでしまい。遠くないので又買いにいってしまった。いつものパターン。
近くにコンビニ。私はこれを警戒する。

檄文:
http://www.geocities.jp/kyoketu/61052.html

写真:
・直島、宮之浦桟橋に舫うECHO POINT
・三分一 博志の精錬所美術館を外からみる。内部は撮影禁止
・美術館から眺める
・上に同じ
・精錬所の廃墟
・妹尾和世の東屋
・山神社。犬島は花崗岩(犬島みかげ)の産地、採石場の守り神。
・ミカゲ石を採石した後は湖の様になっている。何箇所もある。
・食材仕入れで生協に行ったら、直島産の立派な鯛が380円と特価。購入。