DONのヨット暮らし

Mais ou sont les neiges d'antan?

山田港着

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2009.9.6(日)
今日はゆっくり宮古の町を楽しむ予定だった。
朝、いつものように5時の天気予報を見る。
昨日夕方5時の予報では今日と明日は波1.5であった。
それが本日、波2m、明日2m後2.5mうねりを伴うに変わっている。
こりゃー、明日移動できなくなるかもしれない。
急遽予定を変更し、今日移動することに決める。
上田さんからメールでステー破損についてアドバイスをくれる。
タンバックルのスェージング部分より雨又は海水が浸入して錆が回っての破損はよく有る。
私の場合もそれではないかと思う。
また、ワイヤとタンバックルの締め付けボルトの付け根にグリスを少し塗っておけば良い。
雨や潮水が入りにくくするためと、ワイヤの勝ち負けを無す為とのこと出来上がってきたら早速そうするつもり。
緊急の対策としてはスピーンハリヤードと、スピーのポールリフトを、前側のパルピット辺
りより、引き込んでおくと良い。なるほど、私はマストに登って破損したものを外し、そこからロープを取ろうと思っていた。マストに登る前に対処しておいた方が良い。またスピンのポールリフトはステーとほぼ同じスプレッダーの位置から引張れるですね。
食事の後、早速、対処。

宮古港も台風避難の港として考えていた。しかし、北東の風の場合はかなり影響を受けそうだし川に横付けとうのも台風避難には向かないのではないかと思う。
そこで漁師さんらしき人や色々の人に台風避難に適した港を聞いてみる。
人に寄ってまちまちなのだが、山田港はどうでしょうと聞くと、必ず、山田なら最高、一番良いと誰でも言う。私は台風避難につてい厚い水路誌を読み直してみた。山田港が一番安全なのではないかと読める。また、この港は八戸の盛さんが寄港地として景色、雰囲気など非常に魅力的だと言っていた。よし、山田港に行こうと決める。

明日行く予定を今日と早めたのと、約22マイル(40km)と近いのでゆっくり準備をする。
トイレは道の駅横のウォシュレットで。
水の補給をし、水道が近いので前からやりたかったコンロの受け皿をステンタワシで清掃。
8時45分出港。

波はこの一週間ぐらいで一番穏やかだが未だ、大きなうねりがある。
これは台風のうねりでは無く、最近続いているうねりだろう。
景色はききのうに続き熊野灘のように緑お山から海に落ちる崖が続き、見飽き無い。

山田港がある山田湾に近づく。
私の好きな石の山が海に落ちる岸壁の間を入って行く。
湾に入るとうねりも次第に消える。
その先に狭い山田港の入口が見える。
山田港は袋の口の様なところから入ると中が広がっている一番奥にある。
袋の口から入ると山からの吹き降ろしの風が強くなる。
風の方向が変わっている。山のせいで風がまわっているのだろう。
天然の良港に良くある。
山田港に近づくにつれ風がおさまる。
灯台左に見て港内に入ると殆ど風を感じない。不思議だよなー。
アンカーを打ち白灯台の奥の空いていると思われる岸壁に槍着け。
12時山田港着。舫い終わって12時半。

もやいを固め終わったころ自転車のおじさんが、ここは船がもどる可能性がある、あちらに移動した方が良いと言ってくれる。
急いでアンカーを上げる。巨大ワカメを抱えてアンカーが上がってくる。
おじさんの教えてくれた南側、一番奥の岸壁は3艘のみ船がいて後ろが空いている。
そこはだれも留めないのでヨットを着けて良いという。
次第の岸壁に近づくとおじさんが手を振ってここにつけろと合図をしてくれる。
次第に近づくとどこかで呼ぶ声がする。
ここ、ここと手で大きな輪を作って合図。
どちらにつけた方が良いかおじさんに手で合図を送ると岸壁ど声をかけてくれている人の方を指したのでそちら、西側岸壁隅、イカ釣り船の後ろにアンカーを入れちかずく。
舫いを取ってくれる。
その後、ここでは槍着けより横着けの方が良いと、横着けに直し、スプリングを取ったり、東側の橋の欄干からロープをとったり、ズット手伝ってくれる。
その上、船を出して一旦打ったアンカーを上げて、再度斜め東側に打ち直すのを助けてくれる。
どうもやり慣れている。
聞いてみるとJUNE BRIDEようこもここに舫ったとのこと。
舫いを固めたあと、船をもどし、車でやって来て、町の中のヨットマンが知りたい重要店箇所を案内してくれる。銭湯、大型スーパー、コインランドリー。山田駅。などなど。
こりゃ、山田港に来るヨットマンは必ずこの人にお世話になっているに違い無い。
どんたくさんを知ってますかと聞くと、どんたくは20年前から知っているとのこと。
この方、佐藤さん。漁協の市場にお勤めとのこと。
ありがとうございます。

なんでいままで山田港がインターネットで紹介されていないのだろう。

4時過ぎになったしまったので、急いでステー外しに取り掛かる。
一人でマストに登れる予行演習は4月ごろやっている。古いメインシートブロックを使うのだ。
一遍、もう一度やってみる。良し。
下部のターンバックルの現在位置をマーキングし、外す。
マストに一人登りし外そうとするがピン端を丸く丸めてあるので取れ無い。高いマストの上で30分以上奮闘する。どうにか外れたころは5時半を過ぎてしまう。
今日の宅急便送りは無理だ。台風避難で何日か居るのだから詳細をチェックした上で送ろうと決め、今日の作業を終わる。
アー忙しい一日だった。

風呂に入りたくて7分ぐらいにある松の湯に行く。
昔ながらの銭湯。冷房なんか無い。よろしい。
私の入るの入れ違いに一人出て行った後、私が出るまで誰も入ってこなかった。
こののんびりした銭湯がいつまでも続く様願う。
帰りは薄暗くなる。船で時計を見ると6時半。暗くなるのが早くなってきた。
忙しかったけど楽しい一日だった。

写真:山田港に舫うECHO POINT